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スピードスケートの稲川くるみさん、平昌五輪での活躍に期待!―ミライモンスター2月26日放送より


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画像出典:SANSPO.COM
2月26日放送の「ミライ★モンスター」で特集されたのは、スピードスケートの稲川くるみ(17歳)選手。

道内指折りの進学校でありながら甲子園に5回も出場するなど、文武両道の名門として名高い、北海道は帯広三条高校の2年生。

3歳からスピードスケートを始め、数々の小学生大会で断トツの1位を獲得してきました。
昨年の全国高校選抜大会では、1年生ながら見事に優勝。

17歳でジュニアワールドカップ4位に入賞、同世代では無敵といっても過言ではありません。
現在では国内ジュニアランキング2位につけています。


これまでの日本女子スピードスケートの選手としては、1992年アルベールビル五輪銅メダルの橋本聖子選手や、1998年長野五輪銅メダルの岡崎朋美選手などが有名ですが、稲川さんもまた、2018年の冬季オリンピック(韓国・平昌=ピョンチャン)への出場も期待される、注目の逸材です。

今回は、そんな稲川さんの普段の練習風景と、この冬に挑んだ全日本ジュニアスピードスケート選手権での奮闘ぶりと結果をまとめてみたいと思います。

【目次】

★見出しタイトルの一覧です。
ブログの仕様上、リンクはできませんが、スクロールして興味ある個所からご覧ください。

1.稲川くるみさんは、普段はどんな練習をしているの?

① 帯広三条高校スケート部の監督は、オリンピック選手を3人育てた名将。
② 名監督が編み出した、帯広三条高校スケート部のユニークな練習方法とは?

2.稲川くるみ選手のスピードスケートにおける強みや弱点は何?

① 稲川選手のスピードスケーターとしての強み
② 稲川選手のスピードスケートにおける弱点

3.全日本ジュニアスピードスケート選手権に出場-世界ジュニア選手権への切符を手にすることができるか?

4.稲川くるみさん名言集









1.稲川くるみさんは、普段はどんな練習をしているの?


稲川選手は、帯広三条高校のスケート部に所属。
毎日、国際大会も行われる日本有数のスケートリンク「明治北海道十勝オーバル」に通って練習しています。


① 帯広三条高校スケート部の監督は、オリンピック選手を3人育てた名将。


帯広三条高校のスケート部を指導するのは、後藤陽(ごとうあきら)監督。

後藤監督は、長野五輪金メダリストの清水宏保選手の同期で、現役時代は日本ランキング4位にもなりました。
指導者となってからは、太田明生・長嶋圭一郎・及川佑・各オリンピック選手を育てています。



② 名監督が編み出した、帯広三条高校スケート部のユニークな練習方法とは?


そんな名将のもと、とても立派なスケートリンクで練習ができる帯広三条高校ですが、実は一日のうちリンクが使用できるのはたったの1時間半のみ。

帯広市はジュニアスケーターの人口が高く、十勝オーバルのスケートリンクはいつも多くの選手でごった返しているからです。

そこで伊藤監督は、幾つか独自の練習法を編み出し、リンクでの実践練習に代って余りあるほどの効果的なトレーニングを取り入れています。


その一つは、斜めにした2枚のボードを、互いに斜面が向き合うように少し離して床に設置し、この上を片足ずつ真横に交互にジャンプする練習。

ボードが斜めに置かれているので、例えば右足で飛び移った瞬間、すぐに左足を出して反対側にジャンプしないと、バランスを崩して下に落ちてしまいます。

氷をタイミングよく蹴り出し、交互に足を滑らせて前進する、スピードスケートの基本的な動きがありますが、これに必要な瞬発力と筋力を付けるのに効果的だそうです。


あるいは、2つのバランスボールに足を乗せ、交互に体重を移動させるトレーニング。

上記のジャンプトレーニングで、お尻や足に乳酸がかなり溜まるので、その状態でうまくバランスを取る練習だそうです。

実戦のレースを想定し、身体に疲労の溜まった状態でバランス感覚を養うわけですね。
スケート靴の歯は1mmしかないので、体の力を効率よくスピードに変えるためのバランス感覚は、スピードスケートにおいて欠かせないものとなります。


もう一つは、低い台から床に軽く飛び降りて、そのまますぐに、前に置かれた高い跳び箱に両脚でジャンプして跳び乗る練習。

これも、スピードスケートのスターティングの際に必要となる、爆発的な瞬発力とそれをささえる脚力を養う効果があるそうです。


国内でも有数の名指導者のもと、数少ない本格的なスケートリンクを使用し、さぞ練習環境は恵まれているかと思いきや、実はこんな地道にトレーニングを工夫することでトップスケーターが成長しているのですから、やはり日々の小さな積み重ねが大事だということですね。



2..稲川くるみ選手のスピードスケートにおける強みや弱点は何?


① 稲川選手のスピードスケーターとしての強み


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2017年国体冬季大会、500m準決勝で。
画像出典:SANSPO.COM
とにかく稲川さんは、スピードスケートに欠かせない素晴らしい“瞬発力”を持っているそう。

スケートにおいても、最初の100mがとにかく速く、500mや1000mといった短距離を得意とする典型的なスプリンターです。

この爆発的な瞬発力で、スタートダッシュから他の選手をあっという間に引き離してしまうのです。



② 稲川選手のスピードスケートにおける弱点


それに比べて、稲川選手に弱いのは“持久力”。
体力測定などを行っても、同世代に比べて持久力が圧倒的に弱いのだとか。

国内ランキング2位の選手に持久力がないというのも不思議な話に聞こえますが、これにはある理由があります。


稲川さんのこれまでの戦績を見ると、小学生時代は88大会に出場&優勝しているのに対し、中学時代はなんと0回、そして高校生になってからは5回です。

実は稲川さんは、中学1年のときに骨盤に疲労骨折を起こしてしまいました。
そのため2年生のときには全く練習できず、3年生になってからやっとリンクに復帰し始めました。

つまり、育ち盛りで基礎体力を付けるのに最も大切な中学時代に、スケートはおろか運動らしきことがほとんどできませんでした。
そのため、同世代の中でも際立って持久力が弱いのだそうです。


そして現在でも後遺症があり、例えば坂道を自転車で全速力で漕いで上るようなことはできないのだそうです。

自転車の坂道ダッシュと言えば、スケートや陸上、その他のスポーツ競技においても、持久力のもととなるスタミナや体力を付けるのに最も手っ取り早いの練習法の一つです。

しかしそのような身体的なハンデを抱えている稲川さんは、それの代わりとなるような他の練習を他の人よりもずっと数多くこなし、自らの弱点を少しでも補う努力をしています。





3.全日本ジュニアスピードスケート選手権に出場-世界ジュニア選手権への切符を手にすることができるか?


今年1月13日、山梨県の富士吉田市で行われた全日本ジュニアスピードスケート選手権大会。

ここで優勝を獲得すれば、2月に行われるフィンランドで行われる世界ジュニア選手権の日本代表に選出されます。

目標は、出場する全試合で優勝することだという、スケートに関しては本当に負けず嫌いの稲川さん。

この全日本選手権では、500m最終組で、現在ジュニアランキング1位である信州大学の学生、山田梨央(19歳)選手と同時にレースすることとなりました。

この大会のルールは至ってシンプルで、一人1回ずつ滑走してタイム順に勝者が決まります。


いよいよ最終走者の稲川選手と山口選手の出場。

結果は、持ち前の瞬発力で好スタートを切った稲川選手が、最初の100mの時点で0.13秒の差を付け、そのまま逃げ切り山田選手よりも早くゴールすることができました。

ランキング1位の選手に勝ったわけですから、ある意味勝利なのかもしれません。
しかし肝心のタイムのほうは、40秒81。

現在ランキング7位につけている盛岡工業高校1年生、熊谷萌(16歳)選手の40秒36に叶わず、今大会においては準優勝に終わりました。

大きな目標としていた、世界選手権への出場権は逃してしまいました。


試合終了後のインタビューで一言「(負けて)悔しいです」と答え、後ろを向いて涙ぐんだ稲川さん。
「とにかくどんな試合でも勝つ」ことが一番の目標である彼女にとっては、確かに悔しい敗戦となったでしょう。

しかしこれからも、その負けず嫌いをバネにして、より高いステージでの勝利を目指して成長を遂げていってくれることは間違いありません。



4.稲川くるみさん名言集


このリアルモンスターの放送を通じ、取材に応じる彼女の回答一つ一つが、持ち前の負けず嫌いをひしひしと感じさせる個性の強いものでありながら、同時に実年齢よりもずっと落ち着いた大人っぽさを感じさせるものでした。

17歳のトップアスリートでありながら、若さに乗った勢いよりも、むしろ冷静に人生全体を俯瞰するようなものの見方が印象的でした。

やはり、中学生の多感な時期に大怪我を負い、そのためにさまざまな苦労や忍耐を強いられながらも、長い時間をかけて乗り越えてきた経験が生きているのでしょうか。

最後に稲川さんが番組中でインタビューに答えた“名言”をまとめておきます。


――目標は何ですか?
「みんなそうだと思うんですけど、やっぱり (試合に) 出たら勝ちたいじゃないですか。だから、出たら勝ちたいというのが目標です

――今後の夢は何ですか?
「求められている答えとは違うかもしれないんですけど、ずっとスケートを辞めないことです。一生続けることはできないんですけど、高校を卒業したり大学に入ってスケートを辞めてしまう人とかもいるじゃないですか。でも辞めなければ、いつかきっと何かが起こると思うんです。だから、ずっと辞めずに続けていくことです」

――誰に勝ちたいですか?
「誰に勝つというよりも、誰にも負けないくらい頑張ります

――スピードスケートは好きですか?
「あんまり(笑) でも朝ごはんを普通に食べるじゃないですか。夜は寝るじゃないですか。それと同じようなものかな。やらないとつまらないです


スピードスケートを自分の日常そのものだと言い切る、稲川くるみ選手。

力まず弛まず、ずっとリンクの上で滑り続けて、人知れず幾つもの苦労を乗り越えてきた彼女らしい自然体で、いつか清々しい頂点に立ってほしいですね。






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【張本智和さん・卓球】13歳でジュニア世界選手権優勝!全日本入り&東京五輪メダル獲得にも期待~ミライモンスター2月19日放送

2月19日の「ミライ★モンスター」で特集されたのは、卓球界で大注目のホープ、張本智和(はりもとともかず)選手。

まだ13歳ですが、しかし小5のときから全日本選手権にエントリーされ、全日本代表選手などと同じ舞台で国内トップを争うほどの実力です。

さらに中学生になってから、18歳以下の世界一を決める世界ジュニア選手権に出場。
なんと、史上最年少で初優勝を果たし、ジュニアで世界の頂点に立ちました。

今やあらゆるスポーツ関係のメディアでも話題沸騰。
天才と呼ばれ、あらゆる大会で報道陣のカメラに囲まれながら試合に臨んでいます。

今回は、そんなスーパー中学1年生、張本智和選手の練習風景と直近の試合での戦いぶりを、ミライモンスターでの放送を参考にまとめました。






1.現在の生活―全日本代表選手らとともにハードな卓球トレーニングの毎日


張本選手は、中学生になるとともに故郷の岩手県は仙台から上京。
現在は、東京都の「味の素ナショナルトレーニングセンター」で生活しています。

このセンターは、将来オリンピックや世界大会で活躍が期待できる選手を育成するため、国が「スポーツ振興基本計画」を受けて9年前に設立したものです。
専用のトレーニング場や宿泊施設などを完備しています。
日本代表など、各競技団体のトップレベルの選手のみが使用を許可されています。

張本選手は、この施設を根拠地として活動している「JOCエリートアカデミー」に所属。
このアカデミーは、日本オリンピック委員会が運営しているトップアスリート養成機関です。

ここには、卓球選手としては中学1年から高校3年まで11名が所属、一緒に寮生活を送っています。

卓球の練習以外にも、将来海外で活躍するのに必要な英会話やアンチドーピングに関する授業などが行われ、世界レベルのアスリート教育に必要なカリキュラムが組まれています。



① 張本智和選手は、毎日どんな練習をしているの?


若干13歳ですでに世界の頂点を経験し、東京オリンピックでの史上最年少メダル獲得も期待されている張本智和選手。

張本選手は、5月に行われる世界卓球選手権の日本代表9名に選出されています。
そして毎日、リオ五輪出場者の丹羽孝希(22歳)選手や吉村真晴(23歳)選手らと一緒に練習し、同じようなトレーニングメニューをこなしています。



② 卓球日本代表が行っている、意外なトレーニング方法とは?


これは張本選手に限りませんが、リオ五輪でも団体の銀メダルや個人の水谷隼(27歳)選手の銅メダルなど大活躍を見せた卓球男子日本代表チームが、さらなる実力の強化を目指して取り組んでいる、意外な練習方法が2つあります。



(1) スピードスケートの練習!?

スピードスケートの選手が足の使い方を練習する器具に「スライドボード」というのがあります。
アイスリンクのような滑らかなボードの上で、足をサイドにうまく滑らせる練習をするためのものです。

張本くんたち卓球の日本代表選手も、この練習を取り入れています。
卓球に必要な、下半身の巧みな使い方を身に付けるためです。

卓球で強烈なスマッシュを放つためには、腰をひねり、下半身の力を効率よく腕の振りに繋げる必要があります。

スピードスケートで足を前に出すときの動きと、卓球でスマッシュ時など強く腕を振るときの下半身の動きとは、よく見るととても似ています。
このため、スピードスケートの力の使い方を学ぶため、この練習を行っているそうです。



② 短距離走の練習!?

腰に巻いたベルトにゴムチューブを取り付け、後ろから引っ張ってもらいながらダッシュする練習。
これは、100m走などの短距離選手が、スタート・ダッシュに必要な瞬発力を養うために行うトレーニングです。

卓球においては、球を打つ強さ、あるいは球を追いかけるフットワークの速さなどは、それを支える足の蹴りや踏ん張り、つまり地面を思い切り蹴る足の強さで決まってくるそうです。

そのため、足の瞬発力や蹴る力、あるいは強く蹴るための効率よい動きなどを覚えるため、このトレーニングを取り入れています。



③ アカデミーでの練習を始めてから、張本智和選手はどんなところが成長したの


男子卓球日本代表ジュニアチームの監督、田勢邦史(35歳)監督によると、一つは、この1年で身体も大きくなり、パワーが付いたということです。

身長が小学6年時に比べて7cmも伸び、いままさに成長期ですから、これは当然のことでしょう。

そしてもう一つは、使いこなせる「チキータ」の種類が増え、威力も増したとのこと。

「チキータ」とは卓球用語で、強い回転のかかった変化球のこと。
球が孤を描いて曲がる様子がバナナに似ているので、“チキータ・バナナ”に由来して名付けられたのだそうです。

強烈な横回転で球自体が曲がり、相手が打ちにくくなるだけでなく、仮に相手が食らい付いて返球したとしても、球が逸れてアウトになりやすいため、プレーの際の強力な武器となります。

張本選手が体得したチキータは、この横回転のチキータに加え、スピードのあるチキータ、そしてネット際に落ちるチキータがあります。

スピードのあるチキータとは、縦回転で威力があり、球が速いため、リターンエースを狙えます。
リターンエースとは、相手のサーブを相手が打ち返せない場所に返球してポイントを得ることです。

また、ネット際に落ちるチキータとは、同じ縦回転でも少し球のスピードを落とし、相手コートのネット際すれすれに入れることで、相手のミスショットを誘うことができます。

このような強力な3種類ものチキータを習得し、張本選手は着実に進化を遂げてきました。



④ 張本選手が克服すべき弱点とは?


卓球の技術だけならすでに世界トップレベルのものを持っているという、若干13歳の張本くん。

しかし男子卓球の世界では、技術だけでは勝てないと言います。
年齢による小柄さで、どうしても大人の選手に比べて動く範囲が小さくなり、またパワーも劣ってしまいます。

そこで、動ける範囲を広げるためのフットワークの練習や、ウェイトリフティングなど体力強化のためのトレーニングに取り組んでいます。



⑤ 張本選手の日常はどんな生活?


JOCアカデミーでは、選手の私生活を取材するのは一切NGだとか。

そこで、日頃の食事について本人に尋ねてみました。

寮で出される食事については、バイキング形式で選手が好きなメニューを選べるそうです。
ただし、毎週必ず自分の食事を写真に撮り、専属の栄養士さんに送ってアドバイスを得ることが義務付けられているとのこと。

なるべく選手にストレスの少ない方法で食生活もきちんと管理されているというところに、トップアスリート養成機関として優れた工夫が為されているなと感じました。





2.今の実力を試すチャンス到来―全日本卓球選手権大会に出場


今年1月、東京体育館で行われた全日本卓球選手権大会。

張本選手がエントリーする男子シングルスには、リオ五輪で銅メダルを獲得した水谷隼選手など、オリンピック選手を含む242名が出場します。



① 昨年のリベンジなるか? 気になる試合結果は?


ジュニアの世界では世界のトップとなり、天才と謳われる張本くんですが、シニアのトップ選手を相手にするにはまだまだ壁が高いようで、これまで2度出場した全日本選手権では、1回目は初戦敗退、2回目はベスト64に終わっています。

また、昨年の選手権では、リオ五輪に出場した丹羽孝希選手にストレート負けを喫しました。

今回の大会でも、順当に勝ち進めば丹羽選手と当たる可能性が高いので、張本選手は何としてもリベンジしたいと気合いを入れて臨みました。

今年の世界選手権で一気に名前の知られた張本選手は、最年少優勝の期待もかかり、多くの取材陣とカメラに囲まれ、13歳としては極めてプレッシャーの高い試合となりました。

しかしそんな中、2回戦、3回戦とも大人の一流選手をストレートで下し、4回戦まで順当に勝ち上がります。

そしていよいよ4回戦。
相手は、2016年の全国大会で優勝、国際大会でもベスト8に入った強豪、平野友樹(24歳)選手です。

ルールは、11点マッチで4ゲームを先制したほうが勝者となります。

張本選手は、この1年の猛練習で習得したチキータの数々を放って得点を重ねますが、相手も劣らず、1ゲーム目は熾烈なシーソーゲーム。

最後は、やはり課題としてあるフットワークの小ささを突かれ、大きく振り回されて得点を奪われてしまいました。

その後も接戦を繰り返し、第2、第3ゲームともわずかの差で落としてしまいます。

そして後がない第4ゲームでは、粘りに粘ってジュースまで持ち込んだ張本選手ですが、最後は平野選手に決められてしまい、ストレート負けとなりました。

最終的には、昨年と同じBEST64という苦い結果に終わりました。



② 試合後のコメントこそ、真の大物の証?


しかし、試合終了後のインタビューでは「去年より注目されていたのでは?」という取材陣の質問に対し、

「周りの人には『プレッシャーがあったんじゃないの?』と言われましたけど、そんな(プレッシャーの)せいにしていては絶対に強くなれないので、負けを認めて、来年は優勝できるようにまた頑張っていきたいです」

という素晴らしいコメント。

たった1年前まで小学生だった選手が自然に発したセリフとは思えません。
自分の負けを言い訳なしに真正面から受けとめるというのは、大人でも難しいものです。
この張本くんは、トップアスリートとなるのに欠かせない精神的な資質を、この年齢にしてすでに備えているように思えます。

今の自分の実力をありのままに受けとめた上で、傲りもなく挫けることもなく、ただ真っ直ぐに目指すべき場所だけを見据えて努力を重ねる素直さを、これからもずっと持ち続けて、いつかぜひ大人の世界の頂点に立ってもらいたいものですね。

彼なら必ず実現できると感じました。
中学1年生の天才卓球選手、張本智和選手に、これからも大いに乞うご期待!です(^^)






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【粟津雪乃さん(桜花学園)】女子バスケでの活躍と今後の進路は?~ミライモンスター2月13日放送より


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画像出典:JBA 日本バスケットボール協会
2月13日放送の「ミライ★モンスター」で特集されたのは、名古屋は桜花学園高校のバスケットボール選手、粟津雪乃(あわつゆきの)さん。

中学のときに全国大会準優勝を果たし、名門の桜花学園の監督に直々スカウトされました。
U-18日本代表にも選抜され、東京オリンピックでの活躍も期待される、全国トップクラスの実力者です。

強豪校で数々の栄冠を手にし、負け知らずの順調なバスケット人生に見えましたが、高校2年生のときに大きな挫折を経験し、それをバネに3年生になった今年最後の高校バスケの一大大会では、一回りも二回りも成長した素晴らしいドラマを見せてくれました。

その大会の名は、高校バスケの全国大会、通称“ウィンター・カップ”。


この記事では、今年のウィンターカップで桜花学園を見事優勝に導いたバスケットボールの期待の新星、粟津雪乃さんについてご紹介します。






1.粟津雪乃さんのプロフィール


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U-18日本代表に選ばれた粟津雪乃さん(ピンクの枠内)
画像出典:JBA バスケットボール日本代表

●1998年5月21日生まれ
●愛知県出身
●身長180cm、体重62kg
●四日市市立朝明中学校パスケットボール部に所属。
 中学時代には、Jr.オールスター(都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会)でも活躍。
 2013年(中学3年)、全国中学校バスケットボール大会で準優秀
●2016年(高校3年)U-18日本代表に選抜
 ちなみに2016年の女子バスケU-18日本代表には、粟津さんを含む6名が桜花学園高校から選出されたそうです。
●桜花学園の井上監督にスカウトされ、高校3年間で9冠中8冠を達成
●卒業後の進路…地元愛知県の実業団「デンソーアイリス」に入団…という噂です。



2.順風満帆のバスケ人生…で初の挫折とは?


背の高い恵まれた体格で、中学校の頃からすでにバスケで大活躍、全国優勝最多数を誇る名古屋の超名門校、桜花学園高校に入り、1年生から全国大会の舞台でコートを走りました。

そんな絶対的な実力者の粟津選手ですが、高校2年で大きな逆境に見舞われました。

高校バスケットボールで言う「3冠」とは、1年間で最も大きな3つの試合、①夏のインターハイ、②秋の国体、③冬の全国大会=ウィンターカップ、この3大会全てにおいて優勝を果たすことです。

桜花学園の3年連続3冠、女子高校バスケ史上初の9冠達成がかかっていた昨年のウィンターカップ決勝で、桜花学園は惜しくも岐阜女子高校に敗れ、準優秀に終わるという屈辱を味わいました。

そのとき、監督に言われたのが「下級生のせいで負けた」の一言。

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U-18でも主将を務め、卒業後の活躍も大きく期待される
馬瓜ステファニー選手。画像出典:高校生新聞
この下級生とは、粟津選手ともう一人、馬瓜(まうり)ステファニー選手の当時2年生コンビ。

この二人が相手チームのエースのシュートを止められなかったばかりに、20ポイントもの失点を許し、桜花学園は敗れたというのです。

今回の取材で振り返り「大会(去年のウィンターカップ)が終わって2日間ぐらいの記憶があんまりない」と答えるほど、ひどく落ち込んだという粟津選手。

しかしその後1年間、ステファニー選手とともにリベンジに燃え、猛練習を重ねました。

女子バスケの名門、桜花学園で、粟津選手はどんな厳しい練習を積んできたのでしょうか?



3.これまで最多61回の全国優勝、桜花学園高校の練習内容とは?


全国で2番目に優勝数の多い学校でも、その回数は15回。
桜花学園は、なんと61回も日本一となった実績があるのですから、名門としてのキャリアの差は歴然です。

昨年のリオ五輪でも、女子バスケ日本代表選手として、桜花学園の卒業生が3人も出場しています。
(高田真希・三好南穂・渡嘉敷来夢 選手)

1955年バスケ部創設以来、これほどの輝かしい戦績を重ね、全国ナンバーワンの強豪校として揺るがぬ地位を築き上げてきた名将、井上眞一(70歳)監督の指導方針は、実に明確で徹底しています。

それは「とにかくひたすら走る」こと。
相手ゴールに攻め得点するためには、味方の持つボールよりも前を走り、そして守ろうとする相手チームの選手よりも、さらに前を走らねばなりません。

また自陣ゴールを守るためには、同様に相手の持つボールよりも前を走り、その先を走ってくる相手選手の、さらに前を走らねばならないのです。

ディフェンスよりもオフェンスが多いという状況を何度もつくり出し、速攻を決めるためには、とにかく相手よりも速く、そしてたくさん走ること。

つまり勝つためには、終始コートを走りまくり、味方ゴールから相手ゴールへと往復を繰り返さなくてなりません。
これが井上監督の教える「勝つためのバスケ」であり、桜花学園の伝統的スタイルなのです。

そのため桜花学園では、常にコートを走る練習を取り入れています。
番組の取材時には、数人でグループを組み、互いにパスを出し合いながら9秒内でコートを往復する練習を繰り返していました。

そしてこの“走る”ことは、バスケをプレーする上で究極の基本でもあります。
井上監督のもう一つの信条は、「基本的なことを忠実にやる」ということ。
「試合のラスト5分で競ったときには、基本がしっかりしたチームのほうが必ず勝つ」これが井上監督の強い持論です。

ですから桜花学園では、基本中の基本、「走る」トレーニングを常に続けているそうです。



4.桜花学園が連続5回も決勝戦で対戦、新鋭強豪の岐阜女子高校に対する戦略とは?


これまで30年近くにも及ぶ全国大会での優勝実績を誇り、スーパー伝統校として名高い桜花学園。
それとは対照的に、岐阜女子高校は近年急速に力を付け、台頭してきた新鋭校です。

しかしそうは言いながら、2012年は国体で優勝、2015年には桜花学園を破ってウィンターカップで優秀するなど、名実ともに全国トップレベルの強豪校に成長しています。

その岐阜女子校には現在、身長182cmのディアイ・ファトー選手という絶対的なエースが存在し、昨年のウィンターカップでは彼女に大量得点を許したために敗れてしまいました。

そのため今年のウィンターカップに向け、桜花学園では、ファトー選手にボールを渡させないための“ディナイ”と呼ばれる戦術を徹底して練習しました。

ディナイとは、英語の“deny(否定する・拒む・断つ)”という単語に由来する、バスケの専門用語です。

簡単に説明すると、ボールを持ってパスを出そうとしている相手メンバーと、パスを受けようとしている相手メンバーの間に立ち塞がったり、手や身体を出したりして、相手の的確なパスを妨害することです。

そうすることで、シュートの得意なエースにボールを渡さない、あるいは相手の攻撃のリズムを狂わせ、得点されるのを防ぐといったことができます。

恐らく今年も決勝まで勝ち上がって来るであろう岐阜女子チームを想定し、このディナイの技術をチーム全員できっちりと磨きました。





5.粟津雪乃選手のバスケットボールにおける一番の強みとは?


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画像出典:月刊バスケットボール
ところで、粟津雪乃選手のバスケにおける強みや持ち味、得意技とは何なのでしょうか?

彼女を直接スカウトした井上監督いわく、
「オフェンス・リバウンドをしっかり取ってくれるので、非常に助かります」
とのことです。

リバウンドとはご存じのとおり、シュートして外れ、跳ね返ってきたボールをキャッチすることです。

このリバウンドには「ディフェンス・リバウンド」と「オフェンス・リバウンド」の2種類があります。

ディフェンス・リバウンドとは、相手が自陣ゴールにシュートしたこぼれ球を取って味方に回し、相手にそれ以上のシュートを許さないようにすることです。

逆にオフェンス・リバウンドとは、味方が相手ゴールにシュートしたこぼれ球を取ってもう一度味方のシューターに回し、自分たちがシュートする機会を増やすことです。

粟津選手は“パワーフォワード”と呼ばれるゴール真下のポジションを担当しています。
パワーフォワードは通常、身長が高くて体格に優れた選手が務め、ゴール直下での守備やシュートなど、強い選手が一斉に群がる場所でボールを獲得するために、非常に巧みでパワフルなプレーが求められます。
ですので、彼女はリバウンドにかけてはいわば専門家とも言えるのです。

特に粟津選手のオフェンス・リバウンドの技術には、周囲からも定評があるようで、他の選手も安心して攻撃やシュートに専念できている様子です。

そんな彼女は、どうしてそんなにリバウンドが上手なのでしょうか?
井上監督の話では、腕が長いからでもなく、ジャンプ力があるからというわけでもないそうです。
ただ「いつも良い場所にいて、良い感覚を持っているということだと思う」とのこと。
つまりは『ポジショニングがうまい』のだそうです。

味方がボールを手にすると同時に真っ先に走り出し、ゴール下のポジションを一番に確保する。
そして、コート上で動き続けるボールと相手選手の位置を常に把握し、相手の動きとボールの行く先を素早く読んで先回りする能力。

粟津選手のコート上での位置取りを見ていると、ボールが跳ね返って落ちてくる場所に、常に誰よりも早く入ってきているのが分かります。

この卓越したポジショニング感覚とリバウンド技術によって、粟津選手は味方のシュート回数を増やし、相手の攻めのリズムを崩して、チームの勝利に大きな貢献をしているのです。



6.昨年のリベンジなるか? いよいよ2017年ウィンターカップ決勝戦!


昨年は、高校女子バレー初の9冠達成がかかった歴史的一戦であったにもかかわらず、岐阜女子高校を相手に悔しい敗北を喫した桜花学園。

下級生である自分たちのせいで負け、伝統校としての記録と3年生の頑張りを台無しにしてしまった。
そう監督に言われ、自らも自覚していた粟津選手と馬瓜ステファニー選手の2人は、「今年こそは絶対に負けるわけにはいかない」というまさに必勝の信念で今年の戦いに挑みます。

特に粟津雪乃選手は「去年の借りがあるので、今年は競り合いではなく圧倒的な勝利で優勝したいです」と試合前のインタビューで強い抱負を述べています。

そして迎えた決勝戦は、誰もが予想したとおり、昨年と同じく桜花学園と岐阜女子高校の対決、因縁の一戦となりました。

いざ試合が始まると、何度も重ねた岐阜女子への対策練習、つまりディナイの特訓が見事に功を奏します。
相手エースのファトー選手を徹底マークし、極力ボールを渡さない作戦に成功しました。

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画像出典:高校生新聞
また、粟津選手はこの試合を通じ、オフェンスリバウンドを5回決めました。
これは、両チームの選手合わせて最多の記録です。
また、ディフェンスリバウンドも5回成功させています。

昨年は決勝戦で20得点も叩き出した岐阜女子のファトー選手が、今年は前半だけでわずか2得点しか挙げられません。
桜花学園の大健闘です。

しかし勝利への思いと練習量の多さは、岐阜女子高校も同じです。
最後は激戦となり、残り5分でスコアは61対53。
桜花学園はわずか8点のリードで、岐阜女子の猛烈な追い上げを迎え撃ちます。

相手もここ一番の勝負どころで見事な3ポイントシュートを立て続けに決め、わずか2ポイント、1ゴール差にまで詰め寄られました。

しかし残り29秒、崖っぷちの桜花学園を救ったのが、粟津雪乃選手の素晴らしいディフェンス・リバウンドでした。
相手シュートのこぼれ球を、まさに意地のプレーで巧みにキャッチ。
転倒しながらも味方メンバーにしっかりとボールを回し、そのまま試合終了のホイッスルが鳴り響きました。

たった1ゴール分の差が、桜花学園を勝利に導いたのです。
昨年味わった大きな屈辱がバネとなり、「絶対に負けたくない」との粟津さんとステファニー選手の強い思いが見事に形となった、素晴らしい一戦でした。



7.粟津選手の今後の目標や進路は?


試合後、2年ぶりに獲得した優勝メダルを手にして、
「久しぶりです。スゴい嬉しいです」
と語った粟津選手。
見事にリベンジを果たし、とても爽やかな素敵な笑顔で高校バスケを卒業することができました。

今後の目標は、2017年のU-19世界選手権のエントリー・メンバー選出されること。

また卒業後の進路ですが、正式発表はされていませんがSNSなどで見聞きする情報によれば、地元である愛知県の実業団デンソーに入団予定だとか…。

女子バスケットボール日本代表チームは、 昨年のリオ五輪でも、5大会ぶりのベスト8進出という素晴らしい活躍を見せました。
東京オリンピックに向けて、リバウンドの名手、粟津雪乃選手にもますます期待が高まります。

バスケ漫画の名作『スラムダンク』にも
「リバウンドを制する者はゲームを制す」
との名言が出てくるそうですからね(^^)






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黒田零音くん(中3)アーチェリー歴4ヶ月でオリンピック候補!?―ミライモンスター2月6日放送より


アーチェリーはご存じのとおり、西洋の弓矢で的を射抜く競技です。
れっきとしたオリンピック種目ですが、日本ではまだまだ広く普及しているとは言えず、むしろ伝統的な弓道の競技人口のほうがかなり多いようです。

しかし例えば、将来のトップアスリートを養成するために都道府県が実施するトレーニング・プログラムでは、現時点で競技人口の少ないいわゆるマイナー種目に狙いを定め、潜在能力を持つジュニアを発掘して国際的な選手に育てる試みが行われています。

東京都で実施されているのは、『トップアスリート発掘・育成事業』です。

2月6日放送の「ミライ★モンスター」で特集された、東京都渋谷区在住、中学3年生のアーチェリー選手、黒田零音(れおん)さん(♂)も、その『トップアスリート発掘・育成事業』の第7期生としてプログラムを修了した一人です。

しかも黒田さんは、現時点でアーチェリー歴わずか4ヶ月にもかかわらず、周囲の専門コーチたちが「オリンピック選手になれるかもしれない」と絶賛する、素晴らしい素質を持った選手です。

今回の記事では、ミライモンスターの放送内容をもとに、これから注目されるイチ押し競技「アーチェリー」を分かりやすくご紹介し、東京都の『トップアスリート発掘・育成事業』を修了してわずか4ヶ月の経歴で挑戦した、アーチェリー公式戦での黒田零音選手の健闘ぶりをまとめてみたいと思います。






2.アーチェリーのルールについて、誰でも分かりやすく説明します。


① 基本的な競技のルール


アーチェリーは、左図のような標的(ターゲット)を一定の距離から狙い、規格の決まった洋弓を用いて矢を放ち、刺さったところの合計ポイントを競い合うスポーツです。

的は、中心から黄・赤・青・黒・白の順に5色がついており、さらに各色が内側と外側の2つの部分に分かれていますが、中心の黄色だけ3つに分かれます。
矢が刺さったときの得点は、内側から円形の枠ごとに、X・10・9(黄)・8・7(赤)・6・5(青)・4・3(黒)・2・1(白)・M(枠外)となっています。
Xは10点ですが、普通の得点とは区別され、同点だった場合に勝敗を決します。
Mはミスショットの頭文字で、すなわち0点です。

アーチェリー競技にも幾つか種類がありますが、オリンピックのように、平坦な場所で一定の距離から的を狙う形式のものをターゲット・アーチェリーと呼びます。
ターゲット・アーチェリーには、室内で行うインドア・ターゲットと、屋外で行うアウトドア・ターゲットがあります。

選手の立ち位置(シューティングライン)から的までの距離は、インドアでは短く、18mもしくは25mが主流です。
アウトドアの場合はもっと長く、試合によって30m~90mにもなります。

試合の進行は、インドアでは一般的には3射/1エンドで行われ、1エンドにつき制限時間2分。
つまり、1回シューティングラインに立って(1エンド)、3本続けて矢を放ち、1エンドが終わると得点を集計し、矢を回収します。
これを全部で20エンド行い、合計60射の総得点で順位を決める競技です。



② オリンピックでのルール


オリンピックでは、アウトドア・ターゲットで試合が行われます。

選手と的までの距離は70m。
的のサイズは、直径が1m22cm、中心の直径が12.2cmとなっています。

試合の進行方法は予選ラウンドと決勝ラウンドで異なります。
予選ラウンドでは、6射/1エンド(4分)×12エンドで、合計72射の総得点で競います。
決勝ラウンドは、1対1のマッチ戦をトーナメント形式で行います。
大勢が一斉に弓矢を放つ予選ラウンドとは違い、その場の空気も相当熱くなるようです。



③ これまでの日本人の戦績は? 国内のトップ選手は誰?


オリンピックでは、これまで日本人選手には金メダルはありません。
けれども、個人と団体を合わせ、銀×3、銅×2を獲得しています。

1976 モントリオール 個人 銀
1984 ロサンゼルス 個人 銅
2004 アテネ 個人 銀
2012 ロンドン 個人 銀 団体 銅

今、国内のアーチェリーでトップ選手と言えば、古川高春(32歳)選手でしょう。
2012年のロンドン五輪の個人戦で銀メダル、2015年の世界選手権では3位を獲得しました。
2016年のリオ五輪では、5位に入賞しています。



④ アーチェリーで勝つために大事なこと-“再現性”


アーチェリーは、何度もひたすら同じ的を同じ距離から打って、得点を争う競技です。

つまり、的の中心を射ることのできる優れたフォーム・優れた打ち方を何度も繰り返し反復できることが、勝利に必須の条件となります。

これは「再現性」と呼ばれ、強いアーチェリー選手になるには欠かせない能力です。
この再現性を養うには、とにかく日々、こつこつと、少しでも多くの矢を的に打ち込み、1射1射に磨きをかける練習を繰り返す他にありません。





3.黒田零音さんのアーチェリーの腕前と評判は?


さて、アーチェリー歴わずか4ヶ月にして、早くもオリンピック活躍を期待されるほどの将来性を見込まれている、中学3年生黒田零音さんの腕前は、どのようなものなのでしょうか?

① 東京都の『トップアスリート発掘・育成事業』に見事合格!


別記事で詳しく書いていますが、毎年、都内の中学生の中から特に潜在能力の高いジュニアアスリート候補を発掘し、将来の国際選手を目指して計画的に育成する東京都のプロジェクト『トップアスリート発掘・育成事業』が、2008年からスタートしました。

渋谷区に住む黒田零音さんは、2015年にこのプロジェクトに応募、合格者およそ30名という大変狭き門を見事にくぐり抜け、第7期生として将来のトップアスリート候補の仲間入りを果たしました。

実は黒田さんは、以前から運動がとても好きで得意であり、野球と走り幅跳びの選手だったこともあって、このプロジェクトに応募したときも合格の自信があったそうです。

ですから、アーチェリー自体の経歴は浅いですが、持って生まれた運動神経や野球や陸上競技というメジャーなスポーツの経験を通して培われた運動能力には、やはり飛び抜けたものがあったのでしょう。

そういう意味では、このプロジェクトに合格した事実そのものが、すでにエリートであることを示していると言えそうです。



② 黒田選手が、あえてアーチェリーを選んだ理由とは?


東京都のこの育成事業では、スポーツ全般に共通する基礎的なプログラムを受講した後、自分が取り組みたい種目を選択することができます。

ただ、あくまでも国内の競技人口が少ないマイナー競技でトップ選手を養成するというこのプロジェクトの目的に合わせ、選択できる種目は「レスリング」「ウエイトリフティング」「自転車」「カヌー」「ボクシング」「ボート」「アーチェリー」の7つに限られています。

その中で黒田選手は、あえて「アーチェリー」を選択しました。

ミライモンスターの取材の中で、「アーチェリーを選んだのはなぜですか?」というインタビュアーーの質問に対し、黒田さん本人は、
「やはり体型的に自分に向かない競技もありましたが、その中でもアーチェリーは体型的にも自分に向いていると思って選びました 」
と答えています。

中学3年生としては、とても冷静な印象ですよね(^^)

これによって黒田選手は、今までずっと練習してきた野球をやめて、アーチェリーに転向することになりました。
これに対して、黒田選手のお父さんはどのように思ったのでしょうか?

黒田選手のお父さんは、次のように話しています。
「野球は人口がすごく多いし、きっと本人もどこかで、このままだったら高校で甲子園に出られないとか、プロ野球選手にはなれないなと思っていたと思います。
そんな中で、(プロジェクトに合格という)チャンスがあって変わったので、本人は未来のオリンピックを目指すと言っていますし、本人がやりたい運動をずっと続けられるのがいいのではないかと思っています」

野球や陸上競技といったメジャーなスポーツは、競争率もあまりにも大きいので、せっかく持って生まれた優れた素質も、より能力の高い華やかな選手の陰に埋もれてしまう可能性も少なくありません。

それよりは、間口の広いマイナーな競技でのびのびと才能を開花させ、自分が活躍することでむしろその競技に関心を持ってくれる人を増やしながら、結果として日本全体の競技力の向上に貢献するというのも、アスリートとして立派な一つの道ではないでしょうか。



③ 黒田零音選手のアーチェリーの実力について、専門家や一流選手の評判は?


アーチェリー歴4ヶ月にして、早くも周囲から大きな期待を寄せられている黒田選手。

「半年も経てば、一気にぐっと伸びるんじゃないかなと思います」とは、現役日本代表の大貫渉選手。

大貫選手は、ロンドン五輪のアーチェリー個人戦で銀メダルを獲得した古川高春選手とも互角に渡り合うことのできる実力者です。

また、日本スポーツ振興センターに所属するアーチェリー協会のコーチである、黒田君が受けた東京都のプロジェクトでアーチェリー指導に当たる真境名元司さんは、黒田さんについて、
「オリンピック選手が生まれるかもしれないということですね」とその高い資質を認めています。

また、真境名コーチによると、上記で述べたアーチェリーで強くなるのに欠かせない“再現性”という能力が、黒田選手には非常に高いとか。

黒田選手は、自宅のガレージで地道な特訓を続けています。
畳屋さんでもらった1枚の畳を立て、そこにアーチェリー用の的を貼り付けた、自作の練習場です。
毎日フォームの確認をし、一矢ごとに集中して打ち込み、1時間以上ガレージにこもりきりのときもあるそうです。

同じ動きを繰り返し何十回、それも優れたパフォーマンスを崩さずに反復できる能力を高めるには、ひたすら打ち込む回数をこなす他にありません。
誰にも言われずに自らこつこつと努力を重ねる才能のある黒田選手には、アーチェリーは打って付けのスポーツなのかもしれません。



4.黒田選手、ついに初めての公式戦にチャレンジ!


キャリアゼロにして、一流コーチたちからオリンピックへの期待まで寄せられていた黒田零音選手も、いよいよ初の公式戦に臨むときがやってきました。

2016年12月25日、町田市立総合体育館で行われた、東京都室内アーチェリー選手権大会。

黒田選手は、総勢44人で競うジュニア男子の部にエントリーします。
周囲は、アーチェリー歴が少なくとも数年以上の経験者ばかりです。

インタビュアーに目標を聞かれ、黒田選手は
「入賞(6位内)を目指して、頑張っていきたいと思います」
と持ち前の前向きな明るさを見せて答えました。

果たして初めての公式戦で、皆の期待に応える戦績を残すことができるでしょうか?


① 大会のルール


標準的なインドア・ターゲットのルールで行われました。
的までの距離は、18m。
1エンド3本(制限時間2分)×20エンドを行い、60本の合計点で競います。
的の中心は10点ですから、1エンドにつき30点満点。
最終的には600点満点となります。



② 試合の結果…日頃の練習とは空気が違う!?


いよいよ試合がスタートしました。
シニア選手も合わせた75名という大人数が、シューティングラインに沿って横一列に並び、一斉に矢を放ち始めます。
この状況は、黒田選手には初体験です。

前半1エンド目の成績は…
1射目:6点
2射目:6点
3射目:5点
計  :17点

初っ端から立て続けに、的の中心を大きく外してしまいます。
練習でもここまで外したことのない黒田選手。
30点満点中17点は、あまりよい出来ではありません。

エンド間の合間に真境名コーチからアドバイスを受け、2エンド目にチャレンジする黒田選手。
気を落ち着けて、2射目には9点に命中させることができました。

しかしその後はなかなかねらいが定まらず、前半10エンド終了時点で、黒田選手は300満点中203点を得点し、44人中21位の成績。

何とか巻き返しを狙い、後半6エンド目で2射続けて9点を射抜き、この日最高の24点を獲得しました。

けれどもやはり普段の調子を取り戻すことはできず、試合終了時には、600満点中392点、44人中22位でちょうど真ん中という結果に終わりました。


黒田選手への今後の期待…中学卒業後の進路は?


最初の目標であった6位入賞には到底届かず、苦いデビュー戦となりました。
試合後、黒田選手は
「一斉に大人数がずらっと並んでぽんぽん打っているので、(いつもと違い)緊張しました」
と語りましたが、
「緊張をなくすために、これから試合数をこなしていきたいと思います」
と、やはり最後には前向きに気持ちを切り替え、今後に向けて意欲を見せてくれました。

黒田選手の今後の進路ですが、今年の高校受験で、アーチェリーの強豪校である日本工業大学駒場高校に見事合格を果たしたそうです。
アーチェリー部に入ってインターハイを目指すとのこと。

本格的にキャリアを積むのはこれからです。
今回の苦い経験を貴重なステップにして、きっと将来、大きな才能を開花させてくれることでしょう。





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東京都の『トップアスリート発掘・育成事業』って何?


2月6日放送の「ミライ★モンスター」で特集された、中学3年生のアーチェリー選手、黒田零音(れおん)さんは、東京都が実施する『トップアスリート発掘・育成事業』の第7期生としてプログラムを修了した一人です。

番組では、この東京都の『トップアスリート発掘・育成事業』についても詳しく紹介されました。

将来、オリンピックや世界選手権など、スポーツの国際舞台で活躍できるトップアスリートを育成すべく、隠れた才能を持つ地元のジュニア選手を発掘し、一流の専門コーチが担当して計画的なトレーニングプログラムを遂行する事業は、東京都のみでなくあちこちの都道府県で行われています。

東京オリンピックを控え、国民全体の競技力を向上させるとともにスター選手を輩出し、素ホーつによって日本全体を活気づける試みが、今、地方でも大変熱いようです。

この記事では、2月6日のミライモンスターの放送を参考に、東京都が行う『トップアスリート発掘・育成事業』について、その目的や具体的なプログラムの内容、そして本当に効果を上げているのか? 修了生たちの活躍ぶりなどを分かりやすくまとめてみたいと思います。







1.『トップアスリート発掘・育成事業』の目的・ねらいは何?


東京都の『トップアスリート発掘・育成事業』は、2013年に行われた東京国体に向けて、2008年から第一期生を募集し、事業がスタートしました。

その後、2020年の東京オリンピック開催が決定してからは、特にオリンピックに出場できるようなエリート選手の養成を目指した一大プロジェクトとなっています。

都内から中学生を対象に運動能力の優れた人材を発掘し、特にまだ日本では競技人口の少ないマイナーな種目を狙って力を付け、オリンピックを始め世界的に活躍できるトップアスリートとして育てるべく、基礎的な運動能力、実技力からスポーツ情報・科学など総合的な知識力に至るまで、指導環境を整えて一貫したトレーニングプログラムを東京都が施策として提供・支援する事業です。


世界各国が国を上げてスポーツ支援に取り組む現代、日本でも競技力の向上が大きな課題となっています。

そんな中、例えば野球やサッカー、陸上など競技者の多い種目では、せっかく高い運動能力を持っていても、一部の超エリート選手の陰に埋もれて日の目を見ないまま終わってしまう選手もいるかもしれません。

そんな、メジャー種目では活躍のチャンスに恵まれないが優れた潜在能力を持つジュニアを発掘し、あえて競争率の高くない種目で専門的な訓練を積み実力を養えば、世界に通用するトップ選手となることも夢ではないのです。

そのような選手がオリンピックや世界大会で活躍し、一躍名の知れたいわゆるスポーツタレントとして広告塔ともなれば、その競技に関心を持ったり自らも始める国民が増え、結果として国全体の競技力向上も期待できます。

2020年に東京オリンピックを控えることもあり、そのような長期的なスポーツ発展の視野に立ち、れっきとした公的施策としてジュニアアスリートの育成に取り組んでいる都道府県は、東京都だけでなく、福岡県、山口県、岡山県、北海道、秋田県、岩手県など数多くあります。



2.『トップアスリート発掘・育成事業』の具体的な内容は?


①募集と選考のしかた


東京都の『トップアスリート発掘・育成事業』の場合について説明します。

まず、毎年、都内の全中学校およそ800校に募集を告知します。
そして第一次選考では、書類審査による体力テストで、上位から120名ほどを選考。
次に第二次選考で、実技審査を実施してそこから50名程度に絞ります。
最後に第三次選考で、実技審査と面接によって最終的に約30名を選考し、合格とするのです。

都内全中学生の希望者のうち、最後に残るのはわずか30名ですから、本当に狭き門です。
やはり合格者は、それ以前から何かの運動部に所属し学校や地域で活躍するなど、スポーツ経験が豊富で運動能力のとても高い子が多いようです。



②プログラムの年間スケジュールは?


上記のような厳しい選考をクリアした約30名の合格者は、その後1年間にわたり、トップアスリートとしての資質を身に付けるため、次のようなプログラムを履修します。

5~6月:スポーツ教育プログラム
     トレーニングプログラム
     競技体験プログラム

8月:競技選択面接

9~10月:競技別専門プログラム
     スポーツ教育プログラム
     トレーニングプログラム

1~2月:最終面接
     卒業

自分が取り組む種目を選択した後は、その競技に特化した実技練習も行いますが、それだけでなく、スポーツ全般を行うに当たっての基礎的な体づくりや、知識として必要なスポーツ科学・情報学などの基本を学ぶ講義も、プログラムの一環として組み込まれているようです。





③ プログラム内容の具体例を幾つかご紹介します。


グループディスカッション

ミライモンスターの番組中では、研修室らしき部屋で受講生たちがグループ・ディスカッションに取り組む場面がありました。
講師を務めていたのは、仙台大学体育学部スポーツ情報マスメディア学科、粟木一博教授。
この講義では、スポーツにおいて生じるさまざまな問題について、中学生である受講生が自ら考え、答えを出すという課題に取り組むようです。

番組中では、1992年夏の甲子園で松井秀喜選手が5打席連続で敬遠されたという伝説的な話題を取り上げ、この作戦が果たして高校球児たちの甲子園大会で認められてよいのかどうかを、4~5人のグループをつくって議論し、順番に発表。

まだ中学生とはいえ、さすがに将来のトップアスリートと目される受講生たち。
「高校野球にふさわしくない。理由は、正々堂々と試合をしていないから」
「プロとは違い、学生が取るべき作戦ではない」
「教育の一環としてふさわしくない」
「選手のプライドが傷つく」
等、スポーツ倫理に深く踏み込んだ答えが多く出されました。

講師の粟木教授は、
「こういう問題をたくさん生み出してくれることが、実はスポーツの価値なんじゃないかと思います。スポーツの価値はどういうところにあるんだろうか、それを考えるためのプログラムの一つです」
と述べていました。

トップアスリートになるということは、単に強い競技力をつけるだけではなく、このようにスポーツを通して人間的な資質をも大きく育て、人々にとって競技における夢や希望のみでなく、人生そのものの模範となるような生き方を身に付けることなのだと思いました。



トレーニング・プログラム

特化した一つの種目で確かな競技力を習得するには、その前段として、スポーツ全般に共通する基本的な体の動きを正しく身に付けることが必要です。

このトップアスリート育成事業には、それらを学ぶフィジカル・トレーニングの講習もあります。

指導してくれるのは、プロ野球やプロテニス選手も手掛けるという一流トレーナーです。
番組の取材中に指導を担当していた、アスレティックトレーナーの荒井秀幸さんは、次のような内容を語っていました。
「今の中学生の年代で必要なことは、正しい動きづくりを覚えるということです。
高校生やプロ選手は、筋肉を付けるためのトレーニングをたくさんやりますが、今はまだその成長期ではないので、この時期に重たいおもりを持たせるよりは、その準備段階として正しい動きづくりをします。
高校生になって、いざ(筋肉を付けるための)トレーニングを始める際に、正しい動きづくりができておらずそこから入らなければならないとなると、その時点で差が出てしまいます。
そうならないために、まずは今からいい動きづくりを行うということです」

計画的なブログラムを経てアスリートとしての確かな実力を養うために、各段階で一流の専門家が一流の知識や経験でもって指導に当たってくれます。

そのような細やかな全サポートを東京都がバックで行ってくれるというのは、本当に頼もしいですね。



競技別専門プログラム

各種目の実技指導に臨んでくれるのも、過去日本一になるなど輝かしい経歴を持つ一流の専門家やコーチです。

例えば、黒田零音選手が取り組むアーチェリーの指導に当たるのは
・第40回鳥取国体優勝、小野寺長久コーチ
・日本スポーツ振興センター、真境名元司コーチ
・東京都アーチェリー協会常務理事、小杉理加コーチ
といったそうそうたる面々です。

このような充実した環境の中で、都内全域から選び抜かれた少数精鋭のジュニアアスリート候補たちが計画的なプログラムを進めるわけですから、将来のオリンピックや世界選手が輩出しないわけはない!と思いますよね。

実際に、この東京都の『トップアスリート発掘・育成事業』を修了後、浅い経歴ながら大きな大会で成功を収め、近い将来、世界にはばたくことが期待される選手も、下記のようにすでに何人か現れています。

●第68回国民体育大会優勝、自転車の山本修平選手
●第10回全日本女子ボクシング選手権3位、秋山優女選手
●第68回国民体育大会2位、ウエイトリフティングの鈴木健太選手

いずれの選手も、この『トップアスリート発掘・育成事業』に参加する以前には、その種目への本格的な競技経験はほとんどなかったそうです。

このように、東京都の一大プロジェクトは確実に成果を上げつつあるのです。



3.『トップアスリート発掘・育成事業』で選択できる競技種目は何?


最後になりましたが、このプログラムで実際に自分が進む競技として選択できる種目をご紹介します。

上述しましたように、まだ国内で人気の少ないマイナー競技に優れた人材を呼び込み、世界で戦えるアスリートを育てるのがこのプログラムのねらいです。

ですので、好きな競技を何でも行えるわけではなく、次の7種目に限られています。

・レスリング
・ウエイトリフティング
・自転車
・カヌー
・ボクシング
・ボート
・アーチェリー

私たちには普段あまり馴染みのない種目も見当たりますが、やってみて初めて面白さが分かるものもあるのでしょう。

機会があれば、お子さんにもチャレンジさせてみると、案外と才能が開花するかもしれませんね。





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