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ポリフェノールの抗酸化効果を化学構造で説明。多く含む食品は何?



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野菜や果物をはじめ、緑茶やコーヒー、ワイン等にもポリフェノールは豊富に含まれています。

摂取すると体内から活性酸素を除去してくれる“抗酸化作用”が強いとされるポリフェノールは、ストレスや化学物質の影響で日々活性酸素にさらされ続ける現代人に欠かせない「第7の栄養素」として、その健康や美容の効果に大いに注目が集まっています。

ダイエットに役立つ素材としても、話題に上ることも多いかもしれませんね。


多くの介入試験や疫学調査の結果から、血管の老化を防ぎ、心疾患や動脈硬化など怖い生活習慣病の発症リスクを下げる、さらには骨粗しょう症や認知症の予防効果まで期待できると言われるポリフェノール。

しかし一方で、脂質やタンパク質などの栄養素と違い、腸から体内への吸収率が極めて低いとされるポリフェノールが、一体どうやって抗酸化作用やその他の生体調節機能を顕著に発揮し、上記のようなあらゆるメリットを私たちにもたらすことができるのか?

この謎は「ポリフェノール・パラドックス」と呼ばれ、あらゆる研究・解析技術が進んだ現在でもなお、各国の専門家によって科学的探求が精力的に続けられている興味深い分野です。


この記事では、



このようなポリフェノールについてとても関心の高い疑問に対し、分かりやすくご説明したいと思います。

【目次】

★見出しタイトルの一覧です。
ブログの仕様上、リンクはできませんが、スクロールして興味ある個所からご覧ください。

1.ポリフェノールに“抗酸化作用”が期待できるのはなぜ? そのメカニズムとは?

2.ポリフェノールに、肥満や生活習慣病予防などあらゆる効果を期待できるのはなぜ?

3.ポリフェノールが炎症を抑制する仕組みとは? それによる具体的な効果とは?

① 抗酸化作用によるもの
② 植物種や異性体によっても異なる、それぞれの生体調節機能によるもの
③ 炎症の抑制により、ポリフェノールに期待される効果や効能とは?

4.“ポリフェノール・パラドックス”の謎とは?

5.ポリフェノールの含有量が多い食品には何がある?

6.カカオ・チョコレートの効果効能など関連記事のご紹介









1.ポリフェノールに“抗酸化作用”が期待できるのはなぜ? そのメカニズムとは?


カカオに限らず、緑茶やワイン、果物やスパイス等に含まれるあらゆるポリフェノール類には「抗酸化作用がある」と言われます。

ポリフェノール (polyphenol) の“ポリ”とは、「複数の、多数の」という意味を表す接頭語です。

そして“フェノール”とは、ベンゼン環に水酸基 (OH:酸素原子1個と水素原子1個が結びついたもの) が幾つか結合した化学物質を言います。


ベンゼンという物質は、石油やアルコールの仲間であり「芳香族」に属します。

このベンゼンに多く含まれる“ベンゼン環”は、6個の炭素原子が環の形に繋がって正六角形をなし、その各炭素原子に水素原子が1個ずつ結合した構造をしています。


下の図ですね。
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がベンゼン環の化学構造 (Cが炭素原子、Hが水素原子)。
これを慣習的に のように書き表すことがよくあります。


このベンゼン環のうちの水素原子1個が、水酸基 (上にも書きましたが、酸素原子1個+水素原子1個)に置き換わったものが“フェノール”と呼ばれる物質です。
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上記のベンゼン環と比較して、外側のHの1つがOHに置き換わっているのが分かると思います。
ちなみにフェノールも、同じく のように書き表します。


そして、このフェノールが幾つも重合したり、糖やタンパク質などと結合して複雑な構造を為しているものが「ポリフェノール」と呼ばれます。

つまりポリフェノールは、その構造に水酸基“OH”をたくさん持つことになるのです。

例えば、カカオや黒大豆に多いエビカテキンやプロシアニジンと呼ばれる物質は、下の図のような構造になっています。
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「プロシアニジンの機能性」より引用させていただきました。

エビカテキンにもプロシアニジンにも、水酸基“OH”が外環に数多く付いているのが、上の図からもよく分かると思います。


この、酸素原子1個と水素原子1個の結合物である水酸基は、その性質として “非常に素早く酸化されやすい” という特徴があります。

従って、ポリフェノールが私たちの体内に入り活性酸素に出会うと、細胞膜やコレステロールなど 酸化のリスクが高い組織や成分の代わりに自らがいち早く酸化される ことで、これらの大切な脂質が酸化されダメージを受けるのを防ぎます。

またそれと同時に、ポリフェノールを酸化した活性酸素自身は還元されて酸化力を失いますから、活性酸素の無害化=除去がそこで行われたことになります。


さらに水酸基には、金属イオンを捕捉する能力があるため、ポリフェノールは体内に遊離する銅や鉄イオン等をつかまえてそのまま自らが排泄されることで、金属イオンを体外に排出する“キレート作用”があります

金属イオンは往々にして酸化反応の引き金となりやすいため、このキレート作用もまた、ポリフェノールの抗酸化力を支えていると言えるでしょう。

以上が、全般的なポリフェノールによる抗酸化作用の具体的なメカニズムです。


参考資料:一般財団法人 日本食品分析センター「ポリフェノールと抗酸化性」





2.ポリフェノールに、肥満や生活習慣病予防などあらゆる効果を期待できるのはなぜ?


これらの抗酸化作用が私たちの身体にもたらす具体的な効能としては、

  • ・肌・血管・内臓機能などの老化を防ぎ、若々しさや健康を維持する。
  • ・ガン・動脈硬化・アレルギーなど、さまざまな生活習慣病や現代病のリスクを抑える。

…などが挙げられます。


あるいは逆に言えば、上記のような健康上のメリットの大半が、要は ポリフェノールの優れた「抗酸化作用」によってほぼ説明が付いてしまう と言っても良いでしょう。


ポリフェノールの強力な抗酸化作用のメカニズムは、これまで述べてきた化学構造上の理由だけに留まりません。

単にそれ自体が活性酸素を還元しやすい性質を持つだけでなく、ポリフェノールは あらゆる機能を持った情報伝達物質として細胞間を行ったり来たりして、多彩な生理活性を及ぼす ことが知られています。


特に、ストレスや加齢により血管や脂肪組織で多発してしまう“炎症反応”に対し、いろんな受容体に結合したり酵素を活性化するなど、細胞に直接作用して体内の抗炎症システムを促し、最終的に炎症を鎮めるためのサポートをする働きは、動脈硬化やガンなど重篤な生活習慣病の発症リスクを低減する効果を大いに期待できるものです。

ポリフェノールになぜこのような効果を期待できるのか、それをより明確に理解していただくためには、次項にご説明する『ポリフェノールが炎症を抑制する仕組みとは? それによる具体的な効果とは?』をご覧いただくのが一番の近道かと思います。






3.ポリフェノールが炎症を抑制する仕組みとは? それによる具体的な効果とは?


① 抗酸化作用によるもの


現代社会に深刻な広がりを見せる、動脈硬化をはじめとしたさまざまな血管疾患 (高血圧・糖尿病・心不全・脳卒中、その他) やガン、アレルギーなど、私たちを脅かす さまざまな生活習慣病が“炎症”と大きな繋がりを持っています

特に、炎症がなかなか収束しないうちに次の炎症が発生し…ということの繰り返しで、体内に常に炎症が起こっている「慢性炎症」の状態は、自覚症状のないうちに全身の血管を傷つけて細胞や組織の老化を招き、上記のような命に関わる現代病の発症リスクを高めます。

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炎症 とは、ウィルスや化学物質など外敵の侵入、あるいは紫外線など外からの悪い刺激によって身体の組織が損傷を受けたときに、外敵から身を守り、そして損傷した部分を修復しようとして起こる生体反応です。

特に、外から入ってきた有害な異物を駆逐するために、白血球など免疫細胞が総動員され、免疫細胞は体内でつくり出された “活性酸素” を用いて対抗します。

活性酸素には、相手を酸化させて無力化するという毒性があるので、有害な異物を殺菌や消毒するのに有効なわけですね。


ところがこの活性酸素の毒性は、当然ながら私たち自身の生体組織にとっても有害であり、活性酸素が体内に過剰につくられてしまうと、今度は自らの細胞や組織を傷つけてしまいます。

こうして自らの細胞や組織が活性酸素に傷つけられると、そこで再び生体保護のために炎症反応が引き起こされ、免疫細胞と活性酸素がそこに集まってしまいます。

つまり、いったん炎症反応が過剰に大きくなってしまうと、活性酸素が次から次に増えてしまい、炎症が炎症を呼びいつまでたっても収まらないという事態になってしまうのです。


ということは、逆に活性酸素を減らすことができれば、一つの炎症が鎮まろうとするときに余分な活性酸素のせいで次の炎症を引き起こしてしまう…といった事態を少なくしていくことで、徐々に炎症を抑え、体内に平和な健康状態を取り戻すことができますね。

その働きが大いに期待されるのが、先にご説明したように、水酸基 (OH) の多い化学構造で活性酸素を還元・無害化する能力の高い“ポリフェノール” であり、その抗酸化力で炎症時に生じる余分な活性酸素を無害化して、血管や組織の炎症を抑えることができると考えられます。


② 植物種や異性体によっても異なる、それぞれの生体調節機能によるもの


no-titleまたポリフェノールは、単に自らが抗酸化物質として働くだけでなく、血管内皮細胞の内外を出入りしたり細胞同士を行ったり来たりする 情報伝達物質 として働きます。

そして、活性酸素をつくり出す酵素や過酸化脂質をつくり出す酵素を不活性化し、細胞による活性酸素の生成を抑えることで、血管の炎症をしずめる作用もあると考えられています。

さらにポリフェノールの種類によっては、血圧を上昇させるアンジオテンシンという酵素を不活性化する、インスリン分泌を促すインクレチンと呼ばれるホルモンの分泌を促す…等、私たちの健康に役立つ個々の生理作用を持っていることが明らかになっています。

ポリフェノールには、元は同じ物質であってもその複数がさまざまな形で結合した無数の ポリマー と呼ばれる重合体が存在し、このように少し結合の仕方や分子量が違うだけでも、その発揮する生理作用も異なってくることが知られています。


③ 炎症の抑制により、ポリフェノールに期待される効果や効能とは?


このように、抗酸化力やその他の生理機能により万病の元となる炎症をしずめる作用を持つポリフェノールは、特に 血管炎症を起源とする動脈硬化や心疾患・脳卒中など、現代人の死因の上位を占める生活習慣病の予防効果が大いに期待 されています。


さらに、若い人をも苦しめる アレルギー や、女性の悩みの種である 肌荒れ なども、活性酸素を元凶とする炎症や免疫反応を抑えることで改善や予防に繋がるとされます。





4.“ポリフェノール・パラドックス”の謎とは?


ポリフェノールの摂取が体内に及ぼす影響については、ヒトを使った試験や年月をかけた調査など規模の大きな研究が幾つも行われ、抗酸化・抗炎症・心血管疾患の改善や予防などの効果が確かに現れることは科学的に示されているといってもよいようです。

しかし一方で、ヒトの腸管から吸収されにくい、あるいは吸収されても分解代謝されてしまうため、ポリフェノールという物質そのものの血中濃度はどうしても低いものになってしまう…という状況の中で、なぜそれほどに顕著な作用を発揮できるのか…これが「ポリフェノール・パラドックス」と呼ばれ、最先端の医学・栄養学的知識を持ってしても未だに解決できない大きな疑問です。


しかし、世界中の優秀な研究者たちが日夜さまざまな研究を続けて真相解明のアプローチを行っており、そこから幾つかの興味深い仮説が現れてもいます。

この“ポリフェノール・パラドックス”を巡る最新の科学的知見については、以下の別記事に分かりやすくまとめていますので、よろしかったらご覧ください。
オススメ! ポリフェノール・パラドックスの謎…吸収されにくいのになぜ効果があるの?



5.ポリフェノールの含有量が多い食品には何がある?


少し前まではポリフェノールと言えば、ブルーベリーやなすに多いアントシアニン、大豆のイソフラボン、玉ねぎやブロッコリーに含まれるケルセチンなど、野菜や果物に多いイメージがあったような気がします。

しかし今では、むしろ 緑茶、コーヒー、ワイン、ココアなど、飲み物系にポリフェノール含有量が高いものがある ことが知られていますね。


下の図は、少し前の資料ですが、東京農業大学があらゆる植物性食品の機能性成分を解析して作成した「ポリフェノール含量ピラミッド」です。

これを見ると、ポリフェノールの多い食品は何かが一目で分かるので、毎日のヘルシーな食生活に大いに役立てていただけるかと思います。

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※下記より引用させていただきました。
東京農業大学 「食と農」の博物館 展示案内 (東京農業大学Webサイト内の pdf)




6.カカオ・チョコレートの効果効能など関連記事のご紹介








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カカオポリフェノールの効果効能を120%詳解!論文へリンクもあり。



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カカオから摂れるポリフェノールと言えば、そのままですが “カカオポリフェノール” という呼び名で知られていますね。

もちろん、カカオを原料にしてつくられるチョコレートやココアにも、カカオポリフェノールは豊富に含まれています。


近年、カカオポリフェノールのさまざまな生理活性機能が明らかとなり、そこから期待できる健康や美容への効果・効能を、世代や男女問わず多くの人が意識するようになり、カカオ分の高いチョコレートやココア製品も人気を集めています。

血圧や血糖値を抑え、動脈硬化や心疾患、脳卒中のリスクを低下させるなど、生活習慣病全般の予防に有効、さらには肥満を抑制することからダイエットにまで効果的である…等いろんな噂や評判がネット上にも広がっています。


そこでこの記事では、

  • ・カカオポリフェノールには、どんな効果や効能が期待できるの?
  • ・その体内でのメカニズムや科学的な根拠はどうなっているの?
  • ・カカオポリフェノールが健康やダイエットに効果的というのはウソ? 本当?


これらの疑問に対し、研究者による調査データや論文、専門家の方が執筆した資料やリーフなどの出典も示しながら考え、できるだけ分かりやすくご説明したいと思います。


※※ 捕 捉 ※※
■この記事をまとめる際に私が参考にした研究結果や論文・資料へのリンクを、各項目の終わりに「参考資料」として掲げています。ただしリンクがない項目もあります。

■この記事では、ネットでアクセスしうる論文や研究データ (主に国内の) を参照してカカオポリフェノールに期待できる効果や効能についてまとめてありますが、現時点では世界各国においても、まだまだ小規模・短期間のみの調査や実験結果が多い、あるいは食品メーカーがスポンサーとなっている研究や実験が多いといった問題点も少なくないので、科学的客観的に実証できる段階とは言えないことを予めここでお伝えしておきます。

この記事の内容は、あくまでも参考材料としていただき、カカオ商品を購入する際はご自身の判断でお願いします。


【目次】

★見出しタイトルの一覧です。
ブログの仕様上、リンクはできませんが、スクロールして興味ある個所からご覧ください。

1.カカオポリフェノールって、そもそもどんな物質?

① カカオポリフェノールと緑茶ポリフェノールはどう違う?
② カカオポリフェノールに含まれる効果的な成分とは?

2.カカオポリフェノールには、どんな効果や効能が期待できるの?

① 心臓病・動脈硬化・高血圧・糖尿病など、血管系の生活習慣病を予防する効果
② 活性酸素を減らす。抗酸化作用
③ 脳機能を向上させる。認知症やアルツハイマー症の予防効果
④ 腸内環境を改善する。腸管バリアを強化して炎症を抑える効果
⑤ その他、カカオポリフェノールに多い“プロシアニジン”に期待される効果や効能

3.【まとめ】カカオポリフェノールに期待できる効果・効能とは?

4.【注意】カカオポリフェノールの効果は本物。でもチョコレートは食べ過ぎないで!CHECK!

5.カカオ・チョコレートの効果効能など関連記事のご紹介










1.カカオポリフェノールって、そもそもどんな物質?


カカオに含まれるポリフェノールのことを一般に「カカオポリフェノール」と称します。
しかし実は、“カカオポリフェノール”という名前の物質が単体として存在するわけではありません。

カカオポリフェノールとは、カカオ豆に含まれている幾つものポリフェノール成分をまとめて総称したものです。

具体的には、特に効果効能を期待できる成分に限って言えば、主にカテキン類やその重合物から成り立っています。


① カカオポリフェノールと緑茶ポリフェノールはどう違う?


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“カテキン”と言えば思い出されるのは「緑茶ポリフェノール」ですね。

お茶独特の苦みや渋みの元となる成分が“茶カテキン”であり、これは抗酸化・抗菌・炎症抑制・高血圧や動脈硬化など血管疾患予防・抗ガンなど、多様で強力な生理活性によってありとあらゆる効果効能を期待される代表的な機能性成分です。


ですから普通に考えれば、そのカテキンを主成分とする カカオポリフェノール にも、緑茶ポリフェノールと同様の効果や作用を期待できそうに思います。

実際、抗酸化作用や血圧・血糖値の抑制による生活習慣病リスクの低下など、似たような効能も少なくありません。


しかし、そもそも「ポリフェノール」という物質ができる過程を考えると、主に植物固有の代謝物質として、植物の種それぞれに、自らに必要な成分をその種に特有のやり方で化合や合成してつくり出すものです。

その方法やあり方は、長年にわたる進化の中で、その種だけに定着・固定化してきたものなので、たとえ似たような成分を基盤としていても、植物の種が違えばそのポリフェノールの機能や働きも異なってくる可能性があります。

少なくとも似たような作用があるとしても、効果の程度にも多少の差が出てくるものと考えられます。


ですので、カテキン類という類似の成分を含んでいても、カカオポリフェノールと緑茶ポリフェノールとは、異種の植物がそれぞれのやり方でつくり出した固有の物質であることを忘れず、期待できる代表的な効果や効能についても、あくまで別個のものとして捉えておいたほうがよいでしょう。


② カカオポリフェノールに含まれる効果的な成分とは?


カカオポリフェノールの効果は主に、エビカテキンやプロシアニジンといった成分によって発揮されると考えられています。

プロシアニジン とは、エビカテキンやカテキン類が複雑に組み合わさった化合物の総称であり、細かく見ると種類がたくさんあります。

さかんに研究が進んでいる緑茶ポリフェノールに比べ、カカオポリフェノールの研究はまだまだこれからだと言えそうですが、とりあえず現段階で科学的に推測できる効果・効能を挙げてみたいと思います。






2.カカオポリフェノールには、どんな効果や効能が期待できるの?


① 心臓病・動脈硬化・高血圧・糖尿病など、血管系の生活習慣病を予防する効果


カカオポリフェノールは、血管をしなやかに保ち血液をさらさらにすることで、心臓病や脳卒中、動脈硬化、高血圧、糖尿病など、現代人に多発しているさまざまな血管疾患のリスクを減らす効果が期待できます。

血管壁の内側を覆っている細胞を血管内皮細胞と言いますが、この血管内皮細胞が、血管の拡張と収縮、免疫細胞の活性化および不活性化といった、血管や血液のシステムを正常に維持するのに大切な働きを常に適切に調節しています。

この血管内皮細胞による血液システムの調節機能を“血管内皮機能”と呼びますが、何らかの原因でこれに障害が現れると、血管がうまく拡張しなくなったり、あるいは免疫細胞が異常に活性化して過剰な炎症を引き起こすようになったりして、血管の狭窄が起こり高血圧や動脈硬化、あるいはインスリン抵抗性の増大を招いて高血糖などの原因となってしまいます。


これまでのさまざまな研究により、カカオポリフェノールには、生活習慣の乱れなどから不具合を起こした血管内皮機能を改善して、血管の拡張を促したり、過度な免疫反応を抑制して炎症を抑え、血液のきれいな状態を守る手助けをすることで、血行をよくして血圧を下げ、血管の柔軟性を保つ可能性があることが示されているのです。


カカオポリフェノールには、これから述べていきますように他にもさまざまな効果や効能が期待できますが、特に血液の健康を守り、血管系の病気を予防する効果については、下記の別記事に詳しく分かりやすくまとめましたので、興味のある方はぜひご覧ください。

オススメ ! カカオポリフェノールが血管や血液を守る効果とは?論文へリンクも。


② 活性酸素を減らす。抗酸化作用


カカオポリフェノールにかかわらず、緑茶・ワイン・果物などに含まれるポリフェノールには抗酸化作用が期待できると言われています。

no-title 一般的なポリフェノールに抗酸化作用が期待できる理由やメカニズムについては、下の別記事に詳しくまとめてあります。
ポリフェノールの抗酸化効果を化学構造で説明。多く含む食品は何?



ポリフェノール全般における抗酸化作用のメカニズムより分かることは、そのポリフェノールを構成する成分の化学構造において、「水酸基=OH」の数の多いポリフェノールほど抗酸化力が強い ということです。


緑茶ポリフェノールの“茶カテキン”もそうですが、総じてカテキン類は水酸基の多い構造をしているため、抗酸化能力が非常に高いと言われます。

カカオポリフェノールの主成分であるエビカテキンやプロシアニジンも、カテキン類の仲間であり、やはり水酸基をたくさん持っているため、他の植物や果物におけるポリフェノールと比較しても、抗酸化力は高いほうだと推測されます。


実際、カカオポリフェノールに関する研究からも、試験管での実験や動物実験の段階ではありますが、コレステロールや赤血球の酸化抑制、スーパーオキシド (体内で最も多く発生する活性酸素) の消去、酸化的DNAの損傷抑制 (つまりガンを抑制) といった抗酸化作用が確認されています。






⑥ 脳機能を向上させる。認知症やアルツハイマー症の予防


カカオの摂取で増加すると言われる“BDNF”って何?

愛知学院大学と明治製菓の共同研究により、高カカオチョコレートの摂取で「脳由来神経栄養因子 (BDNF) 」が増加し、脳の神経細胞の成長や維持を促進して、記憶や学習などの認知機能を高めたり、加齢に伴う脳細胞の老化を抑制する可能性が示唆されました。


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脳由来神経栄養因子 (BDNF) とは、海馬・大脳皮質・大脳基底核など、記憶や学習、複雑な思考といった高度な知的活動に欠かせない重要な部位に、特に多く分泌されるタンパク質です。

BDNFは、他の多くの成長因子やサイトカインと同様に、細胞間同士のシグナル伝達物質として働き、神経細胞の特定の受容体に結合することで、神経細胞の成長や維持、シナプスの分化などを促進して脳の正常な機能を守ります。


また、通常は脳の神経細胞が分裂・増殖するのは胎児期までであり、それ以降は脳細胞の数を増やすことができないと言われますが、海馬など脳の一部では、成人してからも神経細胞の分化や新生を行う能力を維持することが分かっています。

脳に分泌される神経栄養因子類は、この神経細胞を新たにつくり出す能力を刺激し活性化することで、神経細胞の新生や増加を促すと考えられています。

この神経栄養因子の中でも特にBDNFは、その働きが強いものと考えられています。


多くの研究では、アルツハイマー型認知症やうつ病患者にはこのBDNFの分泌量が少ないことが示されることから、これら脳の病気の予防や抑制にもBDNFは深く関わるものと思われます。


カカオポリフェノールは、どうやって脳のBDNFを増やしてくれるの?

チョコレートの摂取により血清中のBDNF量が増加する理由については、カカオポリフェノールの抗酸化力が大きく関わっているものと考えられています。

抗酸化作用によって、なぜBDNFの分泌量が増えるのか?

それについては、逆の発想ですが、脳に発生する活性酸素が多すぎると、そうでない場合に比較してBDNFの分泌量が減少する可能性が研究で示されています。

例えば、脂質の多い食事を実験ネズミに摂取させると、海馬や大脳皮質でBDNF量が減り、うつ病に似た不安傾向を示すようになります。


また、別の実験においては、2群のラットに激しい運動を強制的に課して、うち1群には事前に抗酸化物質を投与しましたが、もう一方の群には通常の餌のみ与えました。

すると、特に運動を強制しない場合に比較して、抗酸化物質を与えないラット群には特に差が出ませんでしたが、抗酸化物質を投与したラット群における海馬のBDNF量は格段に増加したのです。


BDNFは、心地よい適度な量の運動においては、海馬や血清中の濃度が上昇することが知られていますが、過度な運動を強制させた場合には、かえって増加が少ない、あるいは減少さえしてしまうことが多くの研究で知られています。

つまり、ほどよい量の活性酸素はBDNFの分泌を促進するようですが、活性酸素が増えすぎると逆に分泌を抑えてしまうと考えられます。


BDNFは、カカオポリフェノールの他にも、葉酸・DHA・ペプチド等の摂取によって増やすことができるとも言われています。

これらの成分の共通点は全て「抗酸化作用がある」ということです。

以上のことから、カカオポリフェノールの抗酸化力によって、脳や血液中のBDNFが増加し、脳機能の発達や健康的な維持に役立っているのではないかと考えられています。


参考資料:
明治 みんなの健康チョコライフ「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究 最終報告」
「高強度運動時における抗酸化物質投与が海馬脳由来神経栄養因子(BDNF)発現に及ぼす影響」







⑦ 腸内環境を改善する。腸管バリアを強化して炎症を抑える効果


カカオポリフェノールはどんな善玉菌を増やしてくれるの?

チョコレートやカカオ製品から摂取されるカカオポリフェノールは、血液をさらさらにして血管を若々しく保ってくれるばかりでなく、なんと腸内細菌にも作用して、腸から私たちの体に働きかけて健康や美容に嬉しい効果をもたらす可能性があることも、近年の研究から明らかになってきました。

実験で極度に太らせたマウスに、カカオポリフェノールの主成分であるプロシアニジン(カテキン類の重合型) を摂取させると、腸内フローラ (さまざまな種類が存在する腸内細菌のバランス) が肥満でない普通のマウスと同程度にまで改善され、幾つかの種類の善玉菌が増加するのが見られます。

たとえば、腸内を酸性に保って悪玉菌の繁殖を抑える善玉菌。

あるいは大豆イソフラボンを、エクオールと呼ばれる女性ホルモンに似た効果的な成分に分解してくれる善玉菌。

これだけでも十分に嬉しいですが、さらにカカオポリフェノールは、腸管バリア機能を向上させてくれる腸内細菌を増やす働きもあると言われています。



いま新たに注目される「腸管バリア機能」って何?

ご存じのように、腸管は私たちの摂取したものが外から入ってくる場所ですから、身体に必要な栄養素ばかりでなく、病原菌や化学物質など生体にとって有害な異物が侵入する危険にも常にさらされています。

腸管は、食物から栄養素をうまく吸収すると同時に、これら有害なものを取り除いて外に排出しなければなりません。

このように、生体に危険を及ぼす異物が体内に侵入するのを防ぐ腸管のシステムを“腸管バリア”と呼び、腸管の表面にびっしりと並ぶ 腸管上皮細胞 の働きによって機能しています。

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上図のように、腸管の壁は細かく折りたたまれたように無数の襞 (ひだ) を為しており、この襞を細かく見ると、絨毛 (じゅうもう) と言われる細い毛のような突起に包まれています。

さらにこの絨毛の外側を隙間なく覆っているのが、バリア機能をつかさどる腸管上皮細胞です。


腸管上皮細胞は、タイトジャンクション と呼ばれる堅固な結合のしくみで互いに密着し、細菌や異物などさまざまな分子が細胞間を通過するのを防いでいます。

また、腸管上皮細胞の表面には常にムチンから成る粘液が分泌されており、異物の侵入を妨げ、それらを押し流す働きをしています。

さらに、有害なウィルスや物質を感知すると、直ちに免疫応答が発動し、抗菌物質や抗体が分泌されてそれらを捕捉・殺菌するようになっています。

このような、外から取り入れる食物に常に接する腸管が、一緒に入ってくる有害物質から身体を守るため、それらが体内へ侵入するのを食い止めるあらゆる働きやシステムが“腸管バリア機能”です。






腸管バリア機能が低下するとどうなるの?

腸管バリア機能が低下すると、エンドトキシンと呼ばれる細菌由来の毒素が腸から体内に流入し、体のあちこちに慢性炎症を引き起こすことが知られています。

高脂肪食や高ショ糖食を続けると、肥満になると同時に腸管バリア機能も低下し、血液中に炎症性のサイトカインがたくさん見られるようになります。

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また、事故や病気で重体にあるときも、腸管バリア機能が低下して腸内細菌が体内に入り込むことで、それらが菌体内に持っているエンドトキシンにより全身に急性炎症が起こり、多臓器不全に陥って生命が危険にさらされることもよく知られています。

このように腸管バリアは、平時はとても有用な腸内細菌がヒトの体内に侵入して毒性を現すのを防ぐためにも、非常に大切な機能です。



カカオポリフェノールが腸管バリア機能を向上させることを示唆した、研究結果や論文は?

動物実験によると、ココアを添加したエサで一定期間飼育したラットと通常のエサで飼育したラットに、上記のエンドトキシンを投与したとき、ココアを与えたラットのほうが通常飼育したラットよりも死亡率が低下しているのが見られました。

また、少量のエンドトキシンを投与した後に臓器を観察すると、ココアを与えたラットのほうが通常飼育のラットよりも、肺や肝臓に対する好中球 (免疫細胞の一種) の浸潤が少なく、炎症が抑えられているのが確認されました。

さらに、エンドトキシンを投与した際に上昇する血中の炎症性サイトカインの量も、通常のラットよりもココアで飼育したラットのほうが明らかに少ないことが分かりました。


他にも、マウスにカカオを投与すると、腸管バリア機能の指標であるグルカゴン様ペプチド2 (GLP-2) と呼ばれる成分の血液中濃度が上昇するなど、カカオポリフェノールの腸管バリア機能改善作用を示唆する研究が多くあります。

このように、糖質やタンパク質と違って小腸から容易に吸収されないカカオポリフェノールは、食物繊維と同じく大腸にまで届いて、腸内細菌を通して私たちの体にさまざまな効果や効能をもたらしてくれている可能性が大きいです。


no-title「ポリフェノールは吸収されにくいのに、なぜ摂取するといろんな効果が期待できるの?」という興味深い疑問とその答えについては、下記の別記事に詳しくまとめてありますのでどうぞ。
ポリフェノール・パラドックスの謎…吸収されにくいのになぜ効果があるの?



参考資料:
太陽化学株式会社「ポリフェノール研究の新たな展開~腸内細菌叢への着目~」
カカオマスはエンドトキシンによる臓器障害を制御する
ココアおよびカカオポリフェノールによる慢性炎症の調節







⑧ その他、カカオポリフェノールに多い“プロシアニジン”に期待される効果や効能


その他、カカオポリフェノールに多く含まれる“プロシアニジン”に期待される効果や効能として、以下のようなものが科学的データによって示唆されています。

  • 薬物代謝を促進する作用
    ダイオキシンや発がん物質が侵入した際に、特定の受容体と結びついて有害化するのを抑え、安全な解毒成分の分泌を促して排泄を促進する。
  • 肝障害を予防する作用
    上記の抗酸化作用や炎症抑制作用により、肝細胞の変性や損傷を抑えて肝臓を守る。
  • 脂質代謝の促進作用
    熱やエネルギーの産生を促して脂質代謝を促進、中性脂肪やコレステロール値の低下、肥満予防に繋がる。


ただし、これらの研究は発展途上のものも多々ありますので、あくまでも参考として記憶に留めておくとよいかと思います。

参考資料:
プロシアニジンの機能性




3.【まとめ】カカオポリフェノールに期待できる効果・効能とは?


つまりカカオポリフェノールには、要約すると以下のような効果や効能が期待できると言えそうです。

  • 抗酸化作用
  • 心臓病や脳卒中の予防
  • 動脈硬化の予防
  • 血糖値の抑制、糖尿病の予防
  • 血圧低下・高血圧の予防
  • 脳機能の向上・認知症やアルツハイマー症の予防
  • 腸内環境の改善・腸管バリア機能の向上 …etc.

ATTENTION!

ただしポリフェノールは薬剤ではありませんので、摂取したからといって直ちにこのような効果や効能が顕著に現れるという意味ではありません。

また、多量に摂取したからといって効果を上げられるというものでもありません。

ポリフェノールはごく微量しか体内に吸収されませんが、その少しの量でそれなりの生理活性作用をちゃんと示します。

カカオをはじめ野菜や果物など、身近な食品から気長に継続して少しずつ摂るように心がけましょう。


4.【注意】カカオポリフェノールの効果は本物。でもチョコレートは食べ過ぎないで!


これまで見てきたように、チョコレートやココアの原料となっているカカオには、カテキン類など多くの効果的なポリフェノールが含まれており、これらを摂ることで健康や美容へ及ぼす一定のメリットを期待できることは、過去の科学的データからも信じてよいと思います。

ただし、カカオニブやカカオ豆はともかく、チョコレートはあくまでも加工してつくられた“お菓子”であり、たとえ「高カカオ」と称した商品であっても脂質や砂糖を多く含みます。

消費者が安心安全な生活を送れるようさまざまな情報を収集・提供し、消費者問題の解決に取り組んでいる「独立行政法人 国民生活センター」は、近年売上げを伸ばしている“高カカオチョコレート”についても、過剰摂取に陥らないよう警告を発しています。

CHECK! 国民生活センター「高カカオをうたったチョコレート」


特に、チョコレートによる糖分と脂質の摂りすぎには注意したいところです。

「高カカオは体にいい!」の甘い文句に踊らされ、気が付いたら食べ過ぎでカロリーオーバー…なんてことにならないよう気をつけましょう。


no-title実はカカオの効果を得るには、ダークチョコレートを毎日 ○ g も食べれば十分なんです。
○ に入る答えを知りたい方は、以下の別記事にジャンプ!

ダークや高カカオチョコレートも食べ過ぎは危険!1日の摂取量は?




5.カカオ・チョコレートの効果効能など関連記事のご紹介








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カカオニブとは?カカオの驚きの効果効能と栄養成分を120%詳解!



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カカオ豆を発酵させて焙煎したものをフレークにしただけ。
そんな、至ってシンプルにしてとてもヘルシーな食材が「カカオニブ」です。

少し前に話題になったチアシード、キヌア、アサイー等のように、人間の体にとって大切な栄養素や抗酸化成分を、他のさまざまな食材に比較して特にバランスよく凝縮して含んでいる食品を “スーパーフード” と呼びますが、カカオ豆もそんなスーパーフードの一つと目されています。


カカオ豆を原料としてつくった身近な食品といえば、ドリンクとしてお馴染みの“ココア”、そして何と言っても、昔から子供・大人・男女を問わず人気の高い“チョコレート”がありますね。

しかし近年、カカオ豆の優れた栄養価が知られるにつれて、従来のチョコよりカカオ含有量をより高めた、苦みのある『高カカオチョコレート』と呼ばれるダークチョコレートが人気を集めています。

あるいは、チョコレートにさらにカカオニブを混ぜ込み、独特の食感や風味を加えた板チョコやスナックなどの新商品も見られるようになっています。


このように今、大注目のカカオやカカオニブですが、スーパーフードとまで呼ばれるヘルシーな効果や効能とは、実際にどのようなものなのでしょうか?

この記事では、

  • ・そもそもカカオニブとはどんな食べ物?
  • ・他のカカオ製品 (チョコレート・ココア・カカオマス .etc) とはどう違うの?
  • ・カカオニブやカカオには、どんな栄養素や機能性成分が含まれているの?
  • ・カカオニブやカカオに期待できる、健康や美容への素晴らしい効果・効能とは何?


…といったカカオやカカオニブへの素朴な疑問について、詳しく分かりやすく解説していきたいと思います。


no-title美容や健康、ダイエットにいち押しと話題のカカオ。
ポリフェノールやその他ヘルシー成分の効果効能については、下の別記事が大いに参考になります。

カカオポリフェノールの効果効能を120%詳解!論文へリンクもあり。
カカオの栄養素や機能性成分について最もよく分かるページはここ!



【目次】

★見出しタイトルの一覧です。
ブログの仕様上、リンクはできませんが、スクロールして興味ある個所からご覧ください。

1.カカオニブとは何? どんな食べ物?

2.カカオはどうして「神の食べ物」と言われるの?

① カカオの壮大な歴史~紀元前何千年、中南米の古代文明が起源
② カカオが「神々の食べ物」と呼ばれるようになった、具体的な詳しい由来とは?

3.カカオニブとチョコレートとココア。製法の違いとは?

4.カカオニブやカカオ豆の効果・効能。どんな栄養成分が含まれているの?

5.カカオ・チョコレートの効果効能など関連記事のご紹介










1.カカオニブとは何? どんな食べ物?


カカオニブとは、冒頭でもご紹介したとおり、カカオ豆を発酵させて焙煎し、細かく砕いたもの。

カカオ豆はご存じかと思いますが、カカオの実の中にできる“種子”のことです。

このような一般的な説明では、これまであまりカカオに馴染みのなかった方には分かりにくいかと思いますので、画像を使って順を追ってご説明したいと思います。


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上の画像で、ラグビーボールの形をした黄色い果実が、“カカオ・ポッド”と呼ばれるカカオの実です。

ご覧のように枝ではなく幹に直接実を結ぶ形を取り、このような形態は「幹生果 (かんせいか)」と言われます。

熱帯の樹木においては、幹生果はさほど珍しいものではないそうで、恐らく動物や鳥に食べられやすく、受粉や種子の拡散を容易にしているのではないかと考えられています。


カカオ・ポッドは、長さ15~30cm、直径8~10cmほどの大きさ。

この一つの実の中に、粘り気のある白い果肉に包まれて、20~30個ほどの種子 (カカオ豆) ができるそうです。


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こちらが“ホールカカオ”等とも呼ばれる、いわゆるカカオ豆です。

あらかじめ焙煎してあるものも市販されていますが、生のカカオ豆を家庭のトースターで3~5分ローストすれば、大変香ばしくておいしくいただけます。


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こちらは、カカオ豆の外皮をむいたところです。
つまりカカオの種子の胚乳に当たります。

いわゆるカカオニブや豆としておいしく食べられる、あるいはペーストされれば“カカオマス”となり、チョコやココアの原料となる部分ですね。


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上の画像は、ローストしたカカオ豆を半分に割ったところです。

発酵と焙煎により、胚乳であった部分が乾燥してひびが入り、すでに砕けやすくなっています。


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ローストしたカカオ豆を、外皮をむいて大まかに割ったところ。


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上記から、さらに細かく砕いたところ。これで“カカオニブ”の完成です。

製菓用などとしては、このようにカカオ豆を焙煎してフレーク状にした商品が「カカオニブ」として売られていますが、先述したように自宅で生のカカオ豆をトースターで軽く焼き、外皮をむいて砕けば(手で簡単に砕けます)、市販のものよりもはるかに香ばしくて風味のあるカカオニブが手軽にできます (^^)。






2.カカオはどうして「神の食べ物」と言われるの?


① カカオの壮大な歴史~紀元前何千年、中南米の古代文明が起源


カカオは、北西アフリカ・中南米・東南アジアなど、赤道直下の地域でよく栽培されている常緑樹です。

no-title元々の原産は中南米であったと考えられ、カカオの歴史の始まりは、マヤ・アステカ文明よりもさらに古い、紀元前3000年頃のメキシコに栄えた古代文明にまで遡るそうです。

古代の人々は、苦いカカオに薬草やスパイスを配合し、薬や媚薬、香油として用いました。

また、さまざまな効能のあるこの不思議な飲み物を神聖視して、神への捧げ物や祭事に使用しました。

さらに、高価で貴重なカカオ豆が通貨として流通していたという歴史も残っています。


そして来たる大航海時代に、コロンブスによって現地アメリカからスペインにカカオが持ち込まれ、ミルクや砂糖などを加えた「チョコラテ」が、ヨーロッパの上流社会で貴族たちの飲み物として流行。

それが後に、飲み物のココアやお菓子としてのチョコレートの起源になったのですね。



② カカオが「神々の食べ物」と呼ばれるようになった、具体的な詳しい由来とは?


no-title植物としてのカカオの正式な学名は「Theobroma cacao(テオブロマ・カカオ)」と言い、テオブロマとはギリシャ語で『神々の食べ物』を意味します。

この学名は1753年、スウェーデンの自然科学者であったカール・フォン・リンネという人物が命名しました。

その由来については諸説がありますが、一つには、17世紀後半にパリのある医師が書いた論文中に「チョコレートは神々の食物にふさわしい」とチョコレートを賞賛する内容の一文をリンネが読んだことから、そのように名付けたと言われています。


実際に17世紀のフランスでは、「チョコレートは良薬か媚薬か?」とチョコレートの効能を巡る大論争が繰り広げられ、さらに1722年にはスイス議会がチョコレートの使用を禁止したという歴史もあります。

そのような中で、上記の医師による論文中の「神々の食物」という言葉は、チョコレートという食品を擁護したいがための、多少誇張された表現だったのかもしれませんね。


さらにそれを約100年後に読んだリンネが、恐らく先に述べたようなカカオにまつわる古代メキシコからの神聖な歴史的背景も踏まえながら、「テオブロマ(神々の食べ物)・カカオ」と名付けたというのも、憶測ではありますが、どこか神秘的にして心惹かれる因果を感じますね。

そして現代になり、現実にカカオには、古代から不思議な効能を認められ崇められてきた確かな根拠として、さまざまな効果的な栄養素や機能性成分が豊富に含まれていることが明らかとなってきたのです。


no-titleカカオの持つ多種多様な素晴らしい効果・効能については、下記の別記事に詳しくまとめてありますのでご覧ください
カカオの栄養素や機能性成分について最もよく分かるページはここ!








3.カカオニブとチョコレートとココア。製法の違いとは?


カカオ豆、カカオニブ、チョコレート、ココア…とカカオ関連の食品は多いですが、ここにさらにその加工プロセスの各段階で呼ばれる原材料としてのカカオの名称となると、カカオマス、カカオバター、ココアケーキ…等々、似たような呼び名がもっとたくさん出てきます(汗)。

そこでここでは、それらの違いは一体何なの? を明確にするために、チョコレートを始めとするカカオ食品の製造工程を簡単に順を追って説明してみたいと思います。


上記『1.カカオニブとは何? どんな食べ物?』でご紹介しましたように、カカオニブとは、発酵させたカカオ豆をローストし、細かく砕いたフレーク状の食べ物です。

このカカオニブの状態から、さらに細かくすりつぶします。

すると、脂肪分が多く含まれていることにより、カカオはとろりとしたペースト状態になります。


このペースト状態のカカオを「カカオリカー」と呼びます。

そして、このカカオリカーを冷却して固めたものが、チョコレートやココアの原材料となる「カカオマス」です。

また、液体であるカカオリカーを圧搾すると、「カカオバター」「ココアバター」あるいは「カカオ脂」とも呼ばれる、白い脂肪分が取れます。


↓カカオマスとカカオバター
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左側がカカオマス、右側がカカオバターですね。
一見すると、ダークチョコとホワイトチョコの塊にしか見えませんが…。


このカカオマスとカカオバター、それに砂糖や香料を配合して固めたものが“チョコレート”です。

一方、カカオリカーからカカオバターを搾り出すと、あとに搾りかすというか、ココアの固まり (これを“ココアケーキ”といいます) が残ります。

これを砕いて粉末状にしたものが、製菓や飲み物に利用される“ココアパウダー”です。


やたらと似たような呼び名が多くてややこしいですが、以上がカカオ製品やその原料となる食品の名称とその違いについてのご説明でした。



4.カカオニブやカカオ豆の効果・効能。どんな栄養成分が含まれているの?


カカオニブやチョコレートの原料となるカカオ豆には、さまざまな優れた栄養素や機能成分が含まれており、それらに期待できる効果や効能は実に多様で優れています。

これについては、下のリンク先に分かりやすくまとめましたので、ご覧ください。
近頃はやりの『高カカオチョコレート』に噂される効果や効能の由来も、こちらを読めばよく分かりますよ (^^)。

CHECK!
カカオの栄養素や機能性成分について最もよく分かるページはここ!
カカオポリフェノールの効果効能を120%詳解!論文へリンクもあり。



5.カカオ・チョコレートの効果効能など関連記事のご紹介







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コラーゲンペプチドの効果・効能を最新研究から120%納得できるよう解説します。



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コラーゲン を食べ物やサプリとして摂取すると美肌によく効く…という噂には、賛否両論があります。

確かに私たちのからだの中で、コラーゲンはアミノ酸から合成され、エラスチンと呼ばれる弾性繊維とともに、皮膚の潤いを保ってツヤとハリを維持しています。

そのためコラーゲンは、美容を気にかける女性にとって大変魅力的な成分として、様々なサプリメントや化粧品の材料となっています。


そんなコラーゲンですが、幾らお肌によいと言っても、

「サプリや粉末、食べ物など外から他動物のコラーゲンを幾ら摂取しても、全く意味がない!」

…という主張も、実は大変根強いものがあります。


2017年3月1日放送の「ガッテン!」では、そんな“コラーゲン無意味派”の主張を覆す形で、外から摂るコラーゲンの有効性が改めて解説されました。

私自身も、番組を見たときには「そんなバカな(笑)」と眉唾物にしか思えませんでしたが、その後ネットなどで個人的によく調べてみた結果、この放送内容が一定の根拠を持っていることが理解できました。


効果あり? それとも効果なし? 

世間で混乱を招いているコラーゲンの効果・効能について、現段階での科学的研究で明らかにされているところを、誰が読んでも120%理解&納得できるように説明していきます。

【目次】

★見出しタイトルの一覧です。
ブログの仕様上、リンクはできませんが、スクロールして興味ある個所からご覧ください。

1.とりあえずガッテン放送内容の簡単なまとめ

2.コラーゲンの美肌作用が医学的には「効果なし」と言われてしまうのはなぜ?

3.「コラーゲンの摂取は意味ない」という主張は間違い~最新研究からの根拠

4.コラーゲンの効果・効能を120%理解するのに欠かせないキーワード説明

① 繊維芽細胞とは?
② コラーゲンペプチドとは?
③ ヒドロキシプロリンとは?

5.コラーゲンを食べて、本当に肌のダメージが修復されるメカニズムとは?

① コラーゲンは全てアミノ酸に分解されてしまう…という通説のウソ
② コラーゲンペプチドが直接コラーゲンになるのではなく、コラーゲンを増やす細胞を○○するから“効果がある”

6.美肌効果以外にもある!コラーゲンペプチドの優れた効果・効能とは?

① コラーゲンペプチドの、傷や炎症の回復を早める効果―皮膚を守る
② コラーゲンペプチドのアンチエイジング効果―血管を守る
③ コラーゲンペプチドの骨を丈夫にする効果―骨粗鬆症を予防?
④ コラーゲンペプチドのその他の効果-関節炎予防・軟骨の維持など

7.コラーゲンで嬉しい効果が出るのは、どんなタイプの人?

8.コラーゲンの最新研究データと摂取についての注意点~必ずお読みください。

9.コラーゲンペプチドに副作用や危険性はないの?

10.コラーゲンペプチドを効果的に摂取するには、どうしたらいいの?

① コラーゲンを多く含む食材とは?
② より効率的に摂取したいなら ― コラーゲンペプチド・サプリ おすすめランキング









1.とりあえずガッテン放送内容の簡単なまとめ


3月1日に「決定版!コラーゲンの効果100%活用SP」のタイトルで放送されたNHKガッテンの放送内容を、ごく簡単にまとめてみます。

従来は、コラーゲンを食べても結局体内でばらばらに分解されるので、コラーゲンとしての効果は期待できないというのが通説でした。

しかし最新の研究データによると、実はやはりコラーゲンを摂取するとお肌の調子をよくする効果が期待できることが明らかとなっています。

まずそのメカニズムを説明しますと、人がコラーゲンを食べたとき、体内でばらばらに分解されたコラーゲンの破片を血液中に見つけた「繊維芽細胞(せんいがさいぼう)」が、コラーゲンが壊れていると勘違いして(?)、慌てて自らを増殖させてコラーゲンを大量生産するからだそうです。

実際、病院の現場でも、寝たきりで皮膚に褥瘡(じょくそう)=床ずれができてしまう患者さんにコラーゲンをたくさん摂ってもらうと、その治りが明確に速いのだそうです。

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※画像はイメージです。
またコラーゲンは、皮膚だけでなく軟骨や関節、血管や骨にも効果があると言われます。

近年、病院で利用されるばかりでなく、お正月の箱根駅伝でも見かける城西大学の駅伝部では、部員がコラーゲンを摂取し、足や関節の調子がよくなったと実感しているそうです。


京都大学大学院農学研究科、佐藤健司教授の研究によると、動物実験において、繊維芽細胞にコラーゲンを加えると明らかに細胞が増殖・活性化することが確認されています。

繊維芽細胞というのは、主に傷や炎症などダメージの修復に関わる細胞で、私たちの体のどこかが損傷を受けるとそこに集まり、自ら増殖しながら修復に必要な組織を形成していきます。

例えば皮膚にすり傷ができれば、コラーゲンなど皮膚組織を積極的に産生し、傷の治りを早めるといったことですね。

つまり、コラーゲンを食べれば誰でもその作用の恩恵にあずかるわけではなく、顕著な効果を体感できるのは、あくまでもからだのどこかに一定のダメージを受けている人に限られます。

例えばお肌に関してならば、高齢や紫外線の影響が大きい人、極端な乾燥肌やすり傷などのある人。 若くて何もしなくてもお肌ぷるぷる、ピチピチという方は、コラーゲンを食べてもほとんど変化はありません。

すなわち、従来の栄養学による「コラーゲンは効果なし」の通説は、厳密には正しくありません。
近年の研究により、コラーゲンの摂取がお肌や関節の調子をよくするアンチエイジングの効果・効能をもたらす可能性もあることが分かってきたのです。


ガッテンの放送内容は、簡単にまとめるとおおよそこのようなものです。






2.コラーゲンの美肌作用が医学的には「効果なし」と言われてしまうのはなぜ?


これまで専門家の間では、医学的・栄養化学的な観点からは、もともと他動物のものであるコラーゲンをサプリにしろ食べ物にしろ口から摂取したところで、肌における直接的なコラーゲンとしての効果はなく、美肌を意識してコラーゲンをたくさん摂ることは全く意味がないものと考えられてきました。

そのような考え方は、具体的にはどんな医学や栄養化学の理論を根拠としてきたのでしょうか?

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それは、私たち生命体が持つ基本的なメカニズムに由来しています。

私たちは栄養源として、植物にしろ動物にしろ他の生命体を食べなければいけません。
そしてそこから、その食べた生命体でなく、私たち自身の体をつくり、機能を助ける栄養分だけを取り込まなくてはならないのです。

そのためには、もとの生命体の情報が私たちの体内で現れ、私たちヒトとしての生命の営みを邪魔することのないように、食べたものをそのまま体内に取り入れるのではなく、食べたものを最小単位の栄養素にまで分解してから消化します。

例えば、牛や豚の肉を食べても、そのタンパク質は胃や小腸で消化酵素によってアミノ酸に分解されてから体内に吸収されます。
牛や豚の筋肉を構成しているタンパク質がそのままヒトのからだに取り入れられることは、決してありません。

ですから、牛や豚の肉を食べても、ちゃんと分解したアミノ酸を一から組み直し、ヒトの筋肉を構成してから再利用されるわけで、決して牛や豚の筋肉がそのまま私たちのからだに付くわけではないですね。


コラーゲンもこれと同じで、コラーゲンもタンパク質の一種ですから、牛や豚の肉を食べたのと同じようにアミノ酸に分解されて吸収されるのみであり、結局はタンパク質を食べるのと同じ効果しかない…というのが、今までの(今でも?)大半の医学者や栄養学者の常識的な見解です。


コラーゲンの場合は、具体的には次のような種類のアミノ酸からつくられています。

①グリシン
②プロリン
③ヒドロキシプロリン
④その他、人体を構成できる20種類のアミノ酸



コラーゲンを形成する過程で、②のプロリンの一部が化学変化を起こし、③のヒドロキシプロリンという物質になります。
このヒドロキシプロリンが、もとは細い繊維体であるコラーゲンを互いに結合しており、これで初めて皮膚や間接など体の各部位で潤いや弾力を保持するコラーゲン層を形成することが可能になるので、ヒドロキシプロリンはコラーゲンに欠かすことのできないアミノ酸です。

そして私たちがコラーゲンを摂取し、消化器官で分解する際には

①グリシン
②プロリン
③ヒドロキシプロリン
④その他のアミノ酸



この4種類に分解して吸収します。
しかし残念ながら、③のヒドロキシプロリンをプロリンに戻すことはできないようです。

そして①のグリシンと③のその他アミノ酸は小腸から吸収しますが、②のヒドロキシプロリンだけは吸収されず、体外に排出されます。
これはあくまでも他動物のコラーゲン形成のために他動物の体内でつくられた特殊なアミノ酸であり、人体でそのまま再利用することはできないからです。


「元の生命体の情報が現れない最小単位まで必ず分解してから吸収し、そこまで分解できない成分は吸収しない(もしくは吸収しても体内で利用せず、最終的には全て排出する)」という、生命体の基本的なメカニズムに即して考えれば…。

コラーゲンを幾ら頑張ってたくさん食べたところで、タンパク質を多めに食べる以上の意味はなく、コラーゲンそのものによる直接的な美肌効果はほとんど期待できない…という専門家の主張は全く正しいように思えます。

ところが、最近の研究から得られた結果を踏まえ、「コラーゲンの摂取には、やはりある程度の効果が期待できる」という新たな見解もまた、科学者や医学者といった専門家の中から出始めているのです。






3.「コラーゲンの摂取は意味ない」という主張は間違い~最新研究からの根拠


外から食べたコラーゲンがそのまま直接、私たちの皮膚に入り込み、お肌の潤いや弾力性をもたらしてくれるわけでは決してありません。

no-title従来の医学や栄養学の常識として、基本的にはタンパク質を摂取すると、人体は消化器官でそれを完全にアミノ酸レベルにまで分解し、体内で再利用できるもののみを吸収して新陳代謝や生理機能に利用し、そうでないものは代謝せずに外に排出してしまうものと考えられてきました。

しかし最近の研究では、コラーゲンを摂取したあとに血液の成分を調べてみると、(これまでは消化吸収されないと言われていた) コラーゲンペプチド、中でも特にヒドロキシプロリンの濃度が、普段よりもずっと高くなっていることが分かったのです。

そしてその増えたヒドロキシプロリンが、ある条件付きではありますが、何らかの作用で繊維芽細胞を活性化し、結果としてコラーゲンが増産されたりお肌の調子がよくなったりするのは事実だということです。

実際、被験者に1日一定量のコラーゲンを摂取させ、数週間後に精密機器による皮膚状態の検査を行ったところ、肌の水分量や弾力性、キメなどが改善し、シワの本数も有意に減少したとする実験報告が複数存在します。

例えば、下記のようなページが参考になります。
・マイナビニュース「常盤薬品と阪大、コラーゲンドリンクの継続飲用による美容への有効性を実証」
・新田ゼラチン Wellnex

それでは以下、現在の研究報告から推測される範囲で、コラーゲンペプチドがどのようなメカニズムで私たちの身体に作用し、お肌を始めとして関節・骨・血管などあらゆる部位のダメージを改善してくれるのか、それを分かりやすく解説していきたいと思います。

その前に、これをよく理解するのに必要なキーワードについてご説明しておきます。



4.コラーゲンの効果・効能を120%理解するのに欠かせないキーワード説明


① 繊維芽細胞とは?


私たちの皮膚は、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などが“真皮”と呼ばれる弾力性のある組織を構成し、表皮と皮下組織とを結合していますが、この真皮に当たる部分をつくり出しているのが「繊維芽細胞」です。

そして上の『ガッテンの放送内容まとめ』でも述べたとおり、繊維芽細胞はお肌に限らず、骨や関節、血管など全身の傷や炎症といったダメージを修復するのに欠かせない細胞です。

私たちの体のどこかが損傷を受けると、ある成分が血液中に増加するのを目印にすぐさま感知します。
そして即座に損傷部位に集まり、自ら増殖しながら修復に必要な組織を形成していくのです。

その、繊維芽細胞が目印とする“ある成分”。
これが実は、次に詳しく述べる「コラーゲンペプチド」なのです。



② コラーゲンペプチドとは?


“コラーゲンペプチド”における「ペプチド」とは、複数のアミノ酸がある決まった順番で繋がった分子の一群と理解すればよいです。

一般に、アミノ酸が50個以上繋がったものがタンパク質、50個未満のものがペプチドと覚えておけば分かりやすいでしょう。
(厳密には“ペプチド結合”と呼ばれる結合のしかたに定義がありますが、ややこしいので省略します)


つまり「コラーゲンペプチド」とは、コラーゲンが一つ一つのアミノ酸レベルにまで分解しきれず、アミノ酸が幾つか繋がったままの形で残っている、ガッテンの放送に即して言えば『コラーゲンの破片』と捉えることができます。

そして、このコラーゲンペプチドにも幾つか種類があります。
中でも特に食品やサプリからコラーゲンを摂取したあと血液中に多く見出されるのが、“Pro-Hyp (プロリル・ヒドロキシプロリン)“Hyp-Gly (ヒドロキシプロリル・グリシン)です。

Pro-Hyp (プロリル・ヒドロキシプロリン)とは、プロリンとヒドロキシプロリンが結合したもの。
Hyp-Gly (ヒドロキシプロリル・グリシン)とは、グリシンとヒドロキシプロリンが結合したものです。

先ほど述べましたように、摂取したコラーゲンは分解され、プロリンやグリシンなど単体のアミノ酸は普通にアミノ酸としてタンパク質合成に再利用されていきますが、分解しきれずペプチドとして残ったこれらの Pro-Hyp や Hyp-Gly は、そのまま吸収されて血中に入ること、そして幾つかの非常に大切な生理活性機能を示すことが分かってきました。



③ ヒドロキシプロリンとは?


コラーゲンを構成するアミノ酸の一つ“プロリン”に、水素原子と酸素原子が結合して“-OH”がついたもの、これが「ヒドロキシプロリン」です。

この“-OH”の部分が、互いに繋ぎ合う“手”のような役割を果たすので、元は1本の細いアミノ酸の糸でしかないコラーゲンが、あの柔軟かつ丈夫なコラーゲンの繊維状の固まりとなり、私たちの皮膚や関節、血管を守ることができるのです。

このヒドロキシプロリンは自然界に存在するアミノ酸の一種ですが、非常に特殊で、まずコラーゲンにしか見出すことができません。

そしてこのヒドロキシプロリンを含んだコラーゲンペプチドこそが、いわゆる昔から知られたコラーゲン効果=美肌効果の他にも、さまざまな優れた健康機能をもたらしてくれる源だったのです。






5.コラーゲンを食べて、本当に肌のダメージが修復されるメカニズムとは?


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まず、これまで「コラーゲンを食べても効果はない」と教えられてきた(?)私たちが、その常識を大きく覆すポイントとして押さえなければならない点が2つあります。

それは、最近の研究で明らかにされた新発見であり、次の二点です。



① コラーゲンは全てアミノ酸に分解されてしまう…という通説のウソ


コラーゲンを摂取すると、消化器官でアミノ酸に全て分解されてから吸収されるため、コラーゲンそのものが体内に入ることはない ― という従来の栄養学の考え方を少し改める必要があります。

no-title確かに繊維状をしたコラーゲンの固まり自体がそのまま体内に入ることはないですが、このコラーゲンが細かく分かれた“コラーゲンペプチド”は、小腸から微量でなく一定量が吸収されて血液中を流れ、全身を回るということ。

また、特にコラーゲンペプチドの中でも、上述した他動物のコラーゲンとして働いた名残である“ヒドロキシプロリン”を含んだペプチドがちゃんと吸収され、コラーゲン摂取後、数時間近くも血液中にかなりの濃度で存在するのです。

これは、2003年にヒトを使った実験で明らかにされています。
今回のガッテンにも出演されていた、京都大学大学院農学研究科、佐藤健司教授による実験です。

被験者にコラーゲンペプチドを摂取してもらってから採血し、その中のヒドロキシプロリン型ペプチドの量を測定したところ、血中にペプチドが移行してから3時間経過しても、これまで考えられていたよりも3万倍もの濃度のペプチドが確認できたそうです。

これは、従来の栄養学の常識とはかけ離れた、非常にサプライズな研究結果でした。



② コラーゲンペプチドが直接コラーゲンになるのではなく、コラーゲンを増やす細胞を○○するから“効果がある”


上記の実験の結果を受けて、佐藤教授はさらに続きの研究をしました。
つまり、血中のコラーゲンペプチドが私たちの体にどのような機能をもたらすのか? の解明です。

以下は、マウスの繊維芽細胞にコラーゲンペプチドがどんな影響を与えるかの研究結果です。



研究1:マウスの皮膚片を直接培養し、繊維芽細胞の動きを比較する。

no-titleマウスの皮膚片を直接培養すると、繊維芽細胞が自ら活発に動き出します。

生体である1匹のマウスから皮膚を取り出すのですから、細胞から見れば、生体がダメージを受けた=ケガをしたのと同じ状態ですね。

ですからそこを修復するために、白血球や繊維芽細胞が自ら動いて集まってくるのです。
この動きを、細胞が「遊走する」と言います。

この遊走している繊維芽細胞に、コラーゲンを食べたときに吸収され、最も多く血液中に存在するコラーゲンペプチドである“Pro-Hyp (プロリル・ヒドロキシプロリン)”を加えると、遊走してくる繊維芽細胞の数がはっきりと増加しました。

つまり組織が炎症を起こすなどダメージ状態にあるとき、繊維芽細胞はPro-Hypによって用量依存的に(その数や量に比例して)活性化されることが分かります。



研究2:繊維芽細胞をコラーゲンゲルの中に移し、繊維芽細胞の動きを比較する。

次に、生体のダメージ状態でなく、炎症も傷もない普通の状態でPro-Hyp が増えたとき、繊維芽細胞がどんな反応を示すかを実験しました。

普段、繊維芽細胞はコラーゲンなど細胞外の基質に接着して存在しています。
そのような状態にあるとき、繊維芽細胞の動きや増殖は抑制されることが知られています。
ダメージが何もなく、どこかを修復するために遊走や増殖する必要もないのですから、静かにおとなしく体力温存しているわけですね。

そんな、生体としてノーマルな状態のとき、Pro-Hyp が血中に増えると繊維芽細胞はどうなるのか?
これを調べるため、マウスの繊維芽細胞をコラーゲンゲルの中に播種し、Pro-Hyp を加えてみました。

すると、やはり繊維芽細胞は活発に増殖し始めました。
これも先の実験と同じく、Pro-Hyp の量に比例して増殖する割合も増えました。

つまり繊維芽細胞がコラーゲンの中で静かにしているときも、Pro-Hyp によって活性化され、ダメージの治癒が促進されることが推測されます。



研究3:マウスの肉芽腫にPro-Hyp がつくられていることを確認。

さらに佐藤教授は、マウスを解剖して取り出した肉芽腫 (外から侵入した病原体や異物の作用を抑えこむため、免疫反応によって形成される腫瘤のようなもの) に、Pro-Hypが産生されていることを確かめました。

no-titleつまりこれは、身体のどこかに炎症が起きたとき、そこからPro-Hyp がつくられて放出され、ダメージの修復が必要であることを繊維芽細胞に知らせる「細胞外メッセンジャー」としての役割を果たすためのものだと考えられるのです。

そして、コラーゲン食品を外から摂取したときにも吸収されるPro-Hypはこれと同じものであり、このPro-Hypが増えているのを感知した繊維芽細胞が、身体のどこかにダメージがあるものと認め、その修復のために活発に動き出すという可能性が考えられます。

つまり、ガッテンの番組の中で「コラーゲンの破片を見た繊維芽細胞が、コラーゲンが壊れたと勘違いして、コラーゲンを増産し始める」という一見荒唐無稽と思われそうな(?)解説もありましたが、この説明もあながち根拠のないものでもないわけです(^^;)。





6.美肌効果以外にもある!コラーゲンペプチドの優れた効果・効能とは?


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近年、コラーゲンペプチドについての研究が進み、食品から摂るコラーゲンのさまざまな効果や効能が、医学的・科学的に実証されつつあります。

特に、従来から言われる美肌効果ばかりでなく、骨や血液など、私たちの健康を直接左右する組織にまで影響を及ぼす可能性が示唆されています。

我が国でも近年、ガンや心疾患、動脈硬化、骨粗鬆症などの生活習慣病が社会問題化しています。
コラーゲンペプチドの摂取は、これら生活習慣病の予防も期待できる可能性を秘めています。

ここではコラーゲンペプチドの、美肌作用以外にもたくさんあると思われる、私たちの健康維持に大切な効果や効能について、現段階の研究報告から推測されているものを、幾つかご紹介します。

※これらの研究の中には、ヒト試験でなく動物実験段階のものも含まれています。



① コラーゲンペプチドの、傷や炎症の回復を早める効果―皮膚を守る


褥瘡(床ずれ)やすり傷の治癒促進効果

no-title炎症の修復を主な働きとする繊維芽細胞を活性化してくれるコラーゲンペプチドは、すり傷・切り傷・皮膚炎といった肌の外的ダメージにも良い作用をもたらします。

特に、病院で寝たきりの方などに起こる“床ずれ=褥瘡(じょくそう)”の回復を早めるのに、コラーゲンの摂取が大変効果的であることが、近年実証されています。

病院食でコラーゲンゼリーを毎日食べるようにすると、それまでは1年以上も治らなかった床ずれが、わずか1ヶ月ほどで傷口が塞がる事例も出てきました。

日本褥瘡学会誌が正式に掲載したデータによると、コラーゲンを1日10g摂取した結果、4ヶ月後に大きな改善が見られた方は全体の75%にも上りました(コラーゲンなしの場合は19%)。

また、褥瘡をつくった実験用ラットに、コラーゲンペプチドとアルギニンを投与してその治癒効果を比較しました。
アルギニンは、すでに褥瘡治癒の促進効果が確認され、摂取を推奨されているアミノ酸です。

すると、何もしない褥瘡ラットに比較すると、明らかに褥瘡の面積が縮小するスピードが速くなり、治癒までの日数が短縮しました。
特にコラーゲンペプチドの治癒効果は、アルギニンと同等か、それ以上に高い効果が期待できることが示されました。

このように、褥瘡をはじめとする皮膚の外傷に関しては、コラーゲンペプチドの治癒促進効果は研究により確かめられています。

実際に、日本褥瘡学会は、公式に出版している『在宅 褥瘡予防・治療ガイドブック 第3版』の中で、褥瘡の予防や治療に必要な栄養素として、亜鉛やアルギニン、n-3系脂肪酸などとともに、コラーゲンの摂取も推奨しています。



その他の皮膚を守る効果

no-titleその他にも、紫外線ダメージの回復や、日焼けによる皮膚ダメージの回復を促進すること等が、幾つかの研究報告として上がっています。

特にPro-Hyp については、線維芽細胞のヒアルロン酸合成を促進することが確かめられています。



② コラーゲンペプチドのアンチエイジング効果―血管を守る


no-titleコラーゲンペプチド摂取による、血流の改善・血圧の降下・血糖値の抑制効果なども確かめられています。

ガッテンの中でも紹介されましたが、愛媛大学医学部付属病院の研究では、50代~80代の男女にコラーゲン5gを飲んでもらって、血管への効果を検証しました。

その結果、プラセボを飲んだ人にはほとんど変化がなかったのに対し、コラーゲンを飲んだ人は、血管の柔らかさが平均で5歳分も若返ったと言います。

近年、さまざまな生活習慣病や老化現象が血管の炎症を発端とするケースが多いことが分かり、また血管年齢、すなわち血管の柔らかさやしなやかさがその人のアンチエイジング度を決定するとまで言われています。


その血管の20%は、実はコラーゲンから構成されています。
コラーゲンペプチドによる繊維芽細胞の活性化によって、血管コラーゲンの新陳代謝がバランスよく行われ、その人の血管を若々しくしなやかに保つことで、上記のような高血圧予防(血圧降下)、糖尿病予防(血糖値抑制)などの効果も期待できることは、不思議ではありません。






③ コラーゲンペプチドの骨を丈夫にする効果―骨粗鬆症を予防?


no-titleコラーゲンペプチドの摂取により、骨を強くし骨粗鬆症を予防する効果が期待されています。

リンを多量に摂取させて骨粗鬆症としたマウスに、Pro-Hyp (プロリル・ヒドロキシプロリン)と Hyp-Gly (ヒドロキシプロリル・グリシン)をエサとして与えた結果、骨密度が増え、骨強度が高くなりました。

骨も常に新陳代謝が行われ、古くなった骨は破骨細胞が溶かしていき、同時に骨芽細胞が新しい骨をつくっていきます。
ヒトの場合、成人では約10年で全ての骨が入れかわると言われています。

そして、破骨細胞が骨を溶かしてその成分が血液中を流れますが、その中に含まれるコラーゲンペプチドが、骨代謝を調製する機能を果たしているのではないかと推測されています。

細胞培養での実験では、Pro-Hyp が破骨細胞と骨芽細胞を活性化して骨の新陳代謝を促し、逆に破骨細胞が働きすぎて骨を壊しすぎると、今度はHyp-Gly が破骨細胞を抑制し、骨代謝のバランスを取ることが分かっています。

特にPro-Hyp は、骨芽細胞が骨を合成する際に働く一連の酵素の発現を増加させる作用があることが知られています。



④ コラーゲンペプチドのその他の効果-関節炎予防・軟骨の維持など


no-title働き盛りのビジネスマンでも、加齢とともに膝の曲げ伸ばしに痛みが伴い、歩行や階段の上り下りが苦痛になるのは、よくあることだと思います。

膝や肘といった関節の、骨と骨をクッションのように柔らかく繋ぎ、自由に滑らかに動くようにしているのが軟骨です。

しかしこの軟骨は、加齢や肥満、悪い姿勢、あるいは成長期の激しいスポーツなどによってすり減り、また石灰化が進んでクッション機能が低下してしまうことがあります。

そうすると、骨も変形して強い痛みが生じてくるのです。


コラーゲンペプチドの主要成分であるPro-Hyp やHyp-Gly は、関節を構成している軟骨細胞や滑膜細胞に働きかけ、コラーゲンやヒアルロン酸の合成を促進して軟骨の変形を抑制し、関節の痛みを改善する効果が確かめられています。

マウスに、リンを多量に含んだエサを与えて骨密度を低下させつつ、一部のマウスには同時にコラーゲンペプチドも与えて3週間飼育する実験をしました。
そうすると、コラーゲンペプチドを与えたほうのマウス群は、そうでない群に比べて、軟骨の層が厚く、軟骨の細胞数も増えているという結果が出ました。

またヒトにおいても、変形性膝関節症の患者さんに、コラーゲンペプチド10g/日を約3ヶ月間摂取してもらったところ、膝機能と疼痛の世界的な判定基準であるWomacとVasの両方において、有意に改善効果が見られました。


ドイツではすでに5年も前から、コラーゲンが関節炎の治療に使われて始めています。

現場の医師によると、コラーゲンは普通の痛み止めの薬よりも効果が出るのに時間がかかるが、痛みの元となる炎症そのものを抑えるので、一時的でなく根本的に痛みが和らぎ、多くの患者さんの苦しみを軽減してくれるとのことです。


ガッテンでも紹介がありましたが、日本でも、箱根駅伝の常連校である城西大学の駅伝部が、学生寮での食事にコラーゲンを取り入れており、「力もつくようになってタイムも伸び、効果が感じられました」という部員の声も聞かれています。

長距離走は膝への負担も大きいスポーツですから、関節を守る軟骨の機能や痛みを改善するコラーゲンペプチドが効果を発揮するのは、十分に考えられることです。



7.コラーゲンで嬉しい効果が出るのは、どんなタイプの人?


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ガッテンの放送内容によると、コラーゲンが効果的で使用を特におすすめできるのは、次のようなタイプの方です。

① 高齢の人
加齢が原因で、肌の状態がかなり悪くなってしまった方が、コラーゲンの摂取でシワやかさつきが改善した事例が複数ある。
一方、若い人が飲んでもあまり効果は見られないという報告が多い。
(ただし“年相応”の肌の衰えには、大きな効果は期待できないようです)


② 炎症のある人 (大けが、関節痛、日焼け、冬の乾燥、etc.)
肌の状態が普通に健康な状態でない、何らかのダメージを負っている人には、炎症を修復する働きのある繊維芽細胞の活性化を促すコラーゲンペプチドの摂取は、効果があるようです。


動物実験においては、コラーゲン摂取による骨密度の増加などの効果が報告されていますが、これらは全て、組織に明らかな炎症やダメージが認められた場合に限られています。

no-titleまたヒト試験においても、褥瘡の治癒促進や冬季の乾燥肌の改善など「効果あり」の報告に関しては、からだの組織のトラブル時、あるいは高齢などのケースで特に高い効果が見られています。

つまりコラーゲンペプチドは、摂取すれば誰にでも顕著な効果が現れるわけではなく、ケガや炎症など明らかに組織にダメージや異変がある場合、あるいは加齢によるダメージが強い場合に、繊維芽細胞を活性化する機能を示すようです。

ですので、何もしなくても今のままで十分にお肌ぷるぷる・ピチピチな若い女性の方が、もっともっと美しくなりたいとコラーゲンを頑張って食べても、ほとんど変化はないということです。

それどころか、タンパク源がコラーゲンに偏ってアミノ酸のアンバランスを起こし、かえって美容を損ねる結果になるかもしれません。
何事も欲張りは禁物、ということですね (^^;)






8.【重要】コラーゲンの最新研究データと摂取についての注意点~必ずお読みください。


コラーゲンを使用する際には、次のような点に留意した上で購入・摂取してください。

●コラーゲンはあくまでも食品なので、薬のように確実な顕著な効果は期待すべきではありません。

●コラーゲンペプチドについての本格的な研究は、まだ一部の研究者によって始まったばかりです。
ここでご紹介した実験や研究の結果について、大規模なコホート研究やメタアナリシスのような裏付けがあるわけではなく、再現性があるかどうかも保証はありません。

●ここでご紹介したようなコラーゲンペプチドの効果・効能を期待してコラーゲンや関連食品を摂取する際は、ご自身の判断でお願いします。


なお、国民の栄養・健康・食生活等について客観的な立場から調査研究を行う、国の独立行政法人である『国立健康・栄養研究所』のホームページを参照すると、コラーゲンについては「効果がある」とする報告と「効果がない」とする報告とどちらも存在することが分かります。

コラーゲンペプチドについての本格的な研究は、まだ最近始まったばかりで、発展途上の段階にあると言えます。
また、どんな健康食品でもそうですが、摂取する人・症状・タイミングによっても効果の現れ方は異なります。
したがって「効果がある」or「ない」を早急に断定することはできません。


上記の国立健康・栄養研究所の見解について詳しく知りたい方は、下のリンク先をご覧ください。
コラーゲンの有効性ばかりでなく、安全性に関わる事例も詳しくまとめられているので、参考になると思います。

●国立健康・栄養研究所「『健康食品』の安全性・有効性情報」
「健康食品」の素材情報データベース ― コラーゲン




9.コラーゲンペプチドに副作用や危険性はないの?


no-titleコラーゲン食品 (ゼラチンも含む) は動物性由来であり、牛・豚・鶏・魚などを原料としています。

タンパク質や卵など動物性のものにアレルギーのある方は、摂取されないことをおすすめします

また、肝臓病、腎臓病などのある方、妊婦の方などは、医療機関に相談の上でご使用ください。




10.コラーゲンペプチドを効果的に摂取するには、どうしたらいいの?


① コラーゲンを多く含む食材とは?


やはり基本的には、食材からの摂取が一番おすすめです。

no-title鶏手羽・うなぎ・豚足の煮込み・牛すじなどがコラーゲンを多く含みます。

加熱後に冷ましたとき、いわゆる"煮こごり"ができるものですね。
魚の煮付けでしたら、鯛・ヒラメ・ブリ・鯖など何でもOK。


より効率的にコラーゲンを摂りたい場合は、ゼラチンをお料理に使うとよいです。
ゼラチンは牛・豚・鶏・魚などの動物に含まれるコラーゲンを加熱・抽出してつくられます。

お値段も、サプリ用コラーゲン(コラーゲンペプチド)が一般的に100g当たり1,000~2,000円かかるのに対し、料理用ゼラチンは500円程度が相場ということです (メーカーや原材料によっても異なります)



② より効率的に摂取したいなら ― コラーゲンペプチド・サプリ おすすめランキング


ただし、やはりコラーゲンペプチドそのものと比較すると、血液中への吸収量が違います。
ガッテンの調べによると、ゼラチンの吸収量を1とすると、コラーゲンサプリは約1.8倍も吸収率が高いのです (体質などの個人差、メーカーや商品によっても違ってきます)

そこで当ブログでは、高品質でおすすめのコラーゲンペプチド・サプリ商品をご紹介しておきたいと思います。

コラーゲンペプチド・サプリ おすすめランキング
商 品 名商 品 の 特 徴
【豚皮由来】コラーゲンペプチド(ドイツ生産)

※ おすすめ度
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コラーゲン通販の専門店が販売する、ドイツ産の高品質(一番搾り)コラーゲンペプチド。純度100%でもちろん無添加。お値段も1日当たり37円と、最も低価格でコスパ良しです。EU圏の食品基準は日本と同等かそれ以上に厳しいので、安心して購入できます。下のリンク先をご覧になれば分かりますが「はっきり申し上げられるのは、コラーゲンを1日5g以上、継続することが美容と健康をサポートするということです」と、過剰宣伝もなく好感が持てます。高品質コラーゲンペプチドを低価格で提供できる理由も下記の商品サイトに説明があります。送料は購入1点なら160円~。
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コラーゲンペプチドの日本国内シェアNo.1のメーカー「株式会社ニッピ」が販売する粉末サプリ。こちらも純度100%。食品ばかりでなく化粧品、工業用等さまざまな用途のコラーゲンペプチドを製造しています。原材料も牛・豚・魚と多岐に渡るようです。品質は保証されていると言えるでしょう。価格は、初回お試し用で1日当たり50円、2回目からの通常価格では1日約97円で、上の1位の商品と比べるとやや割高。送料はお試し用1点なら無料。
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スピードスケートの稲川くるみさん、平昌五輪での活躍に期待!―ミライモンスター2月26日放送より


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画像出典:SANSPO.COM
2月26日放送の「ミライ★モンスター」で特集されたのは、スピードスケートの稲川くるみ(17歳)選手。

道内指折りの進学校でありながら甲子園に5回も出場するなど、文武両道の名門として名高い、北海道は帯広三条高校の2年生。

3歳からスピードスケートを始め、数々の小学生大会で断トツの1位を獲得してきました。
昨年の全国高校選抜大会では、1年生ながら見事に優勝。

17歳でジュニアワールドカップ4位に入賞、同世代では無敵といっても過言ではありません。
現在では国内ジュニアランキング2位につけています。


これまでの日本女子スピードスケートの選手としては、1992年アルベールビル五輪銅メダルの橋本聖子選手や、1998年長野五輪銅メダルの岡崎朋美選手などが有名ですが、稲川さんもまた、2018年の冬季オリンピック(韓国・平昌=ピョンチャン)への出場も期待される、注目の逸材です。

今回は、そんな稲川さんの普段の練習風景と、この冬に挑んだ全日本ジュニアスピードスケート選手権での奮闘ぶりと結果をまとめてみたいと思います。

【目次】

★見出しタイトルの一覧です。
ブログの仕様上、リンクはできませんが、スクロールして興味ある個所からご覧ください。

1.稲川くるみさんは、普段はどんな練習をしているの?

① 帯広三条高校スケート部の監督は、オリンピック選手を3人育てた名将。
② 名監督が編み出した、帯広三条高校スケート部のユニークな練習方法とは?

2.稲川くるみ選手のスピードスケートにおける強みや弱点は何?

① 稲川選手のスピードスケーターとしての強み
② 稲川選手のスピードスケートにおける弱点

3.全日本ジュニアスピードスケート選手権に出場-世界ジュニア選手権への切符を手にすることができるか?

4.稲川くるみさん名言集









1.稲川くるみさんは、普段はどんな練習をしているの?


稲川選手は、帯広三条高校のスケート部に所属。
毎日、国際大会も行われる日本有数のスケートリンク「明治北海道十勝オーバル」に通って練習しています。


① 帯広三条高校スケート部の監督は、オリンピック選手を3人育てた名将。


帯広三条高校のスケート部を指導するのは、後藤陽(ごとうあきら)監督。

後藤監督は、長野五輪金メダリストの清水宏保選手の同期で、現役時代は日本ランキング4位にもなりました。
指導者となってからは、太田明生・長嶋圭一郎・及川佑・各オリンピック選手を育てています。



② 名監督が編み出した、帯広三条高校スケート部のユニークな練習方法とは?


そんな名将のもと、とても立派なスケートリンクで練習ができる帯広三条高校ですが、実は一日のうちリンクが使用できるのはたったの1時間半のみ。

帯広市はジュニアスケーターの人口が高く、十勝オーバルのスケートリンクはいつも多くの選手でごった返しているからです。

そこで伊藤監督は、幾つか独自の練習法を編み出し、リンクでの実践練習に代って余りあるほどの効果的なトレーニングを取り入れています。


その一つは、斜めにした2枚のボードを、互いに斜面が向き合うように少し離して床に設置し、この上を片足ずつ真横に交互にジャンプする練習。

ボードが斜めに置かれているので、例えば右足で飛び移った瞬間、すぐに左足を出して反対側にジャンプしないと、バランスを崩して下に落ちてしまいます。

氷をタイミングよく蹴り出し、交互に足を滑らせて前進する、スピードスケートの基本的な動きがありますが、これに必要な瞬発力と筋力を付けるのに効果的だそうです。


あるいは、2つのバランスボールに足を乗せ、交互に体重を移動させるトレーニング。

上記のジャンプトレーニングで、お尻や足に乳酸がかなり溜まるので、その状態でうまくバランスを取る練習だそうです。

実戦のレースを想定し、身体に疲労の溜まった状態でバランス感覚を養うわけですね。
スケート靴の歯は1mmしかないので、体の力を効率よくスピードに変えるためのバランス感覚は、スピードスケートにおいて欠かせないものとなります。


もう一つは、低い台から床に軽く飛び降りて、そのまますぐに、前に置かれた高い跳び箱に両脚でジャンプして跳び乗る練習。

これも、スピードスケートのスターティングの際に必要となる、爆発的な瞬発力とそれをささえる脚力を養う効果があるそうです。


国内でも有数の名指導者のもと、数少ない本格的なスケートリンクを使用し、さぞ練習環境は恵まれているかと思いきや、実はこんな地道にトレーニングを工夫することでトップスケーターが成長しているのですから、やはり日々の小さな積み重ねが大事だということですね。



2..稲川くるみ選手のスピードスケートにおける強みや弱点は何?


① 稲川選手のスピードスケーターとしての強み


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2017年国体冬季大会、500m準決勝で。
画像出典:SANSPO.COM
とにかく稲川さんは、スピードスケートに欠かせない素晴らしい“瞬発力”を持っているそう。

スケートにおいても、最初の100mがとにかく速く、500mや1000mといった短距離を得意とする典型的なスプリンターです。

この爆発的な瞬発力で、スタートダッシュから他の選手をあっという間に引き離してしまうのです。



② 稲川選手のスピードスケートにおける弱点


それに比べて、稲川選手に弱いのは“持久力”。
体力測定などを行っても、同世代に比べて持久力が圧倒的に弱いのだとか。

国内ランキング2位の選手に持久力がないというのも不思議な話に聞こえますが、これにはある理由があります。


稲川さんのこれまでの戦績を見ると、小学生時代は88大会に出場&優勝しているのに対し、中学時代はなんと0回、そして高校生になってからは5回です。

実は稲川さんは、中学1年のときに骨盤に疲労骨折を起こしてしまいました。
そのため2年生のときには全く練習できず、3年生になってからやっとリンクに復帰し始めました。

つまり、育ち盛りで基礎体力を付けるのに最も大切な中学時代に、スケートはおろか運動らしきことがほとんどできませんでした。
そのため、同世代の中でも際立って持久力が弱いのだそうです。


そして現在でも後遺症があり、例えば坂道を自転車で全速力で漕いで上るようなことはできないのだそうです。

自転車の坂道ダッシュと言えば、スケートや陸上、その他のスポーツ競技においても、持久力のもととなるスタミナや体力を付けるのに最も手っ取り早いの練習法の一つです。

しかしそのような身体的なハンデを抱えている稲川さんは、それの代わりとなるような他の練習を他の人よりもずっと数多くこなし、自らの弱点を少しでも補う努力をしています。





3.全日本ジュニアスピードスケート選手権に出場-世界ジュニア選手権への切符を手にすることができるか?


今年1月13日、山梨県の富士吉田市で行われた全日本ジュニアスピードスケート選手権大会。

ここで優勝を獲得すれば、2月に行われるフィンランドで行われる世界ジュニア選手権の日本代表に選出されます。

目標は、出場する全試合で優勝することだという、スケートに関しては本当に負けず嫌いの稲川さん。

この全日本選手権では、500m最終組で、現在ジュニアランキング1位である信州大学の学生、山田梨央(19歳)選手と同時にレースすることとなりました。

この大会のルールは至ってシンプルで、一人1回ずつ滑走してタイム順に勝者が決まります。


いよいよ最終走者の稲川選手と山口選手の出場。

結果は、持ち前の瞬発力で好スタートを切った稲川選手が、最初の100mの時点で0.13秒の差を付け、そのまま逃げ切り山田選手よりも早くゴールすることができました。

ランキング1位の選手に勝ったわけですから、ある意味勝利なのかもしれません。
しかし肝心のタイムのほうは、40秒81。

現在ランキング7位につけている盛岡工業高校1年生、熊谷萌(16歳)選手の40秒36に叶わず、今大会においては準優勝に終わりました。

大きな目標としていた、世界選手権への出場権は逃してしまいました。


試合終了後のインタビューで一言「(負けて)悔しいです」と答え、後ろを向いて涙ぐんだ稲川さん。
「とにかくどんな試合でも勝つ」ことが一番の目標である彼女にとっては、確かに悔しい敗戦となったでしょう。

しかしこれからも、その負けず嫌いをバネにして、より高いステージでの勝利を目指して成長を遂げていってくれることは間違いありません。



4.稲川くるみさん名言集


このリアルモンスターの放送を通じ、取材に応じる彼女の回答一つ一つが、持ち前の負けず嫌いをひしひしと感じさせる個性の強いものでありながら、同時に実年齢よりもずっと落ち着いた大人っぽさを感じさせるものでした。

17歳のトップアスリートでありながら、若さに乗った勢いよりも、むしろ冷静に人生全体を俯瞰するようなものの見方が印象的でした。

やはり、中学生の多感な時期に大怪我を負い、そのためにさまざまな苦労や忍耐を強いられながらも、長い時間をかけて乗り越えてきた経験が生きているのでしょうか。

最後に稲川さんが番組中でインタビューに答えた“名言”をまとめておきます。


――目標は何ですか?
「みんなそうだと思うんですけど、やっぱり (試合に) 出たら勝ちたいじゃないですか。だから、出たら勝ちたいというのが目標です

――今後の夢は何ですか?
「求められている答えとは違うかもしれないんですけど、ずっとスケートを辞めないことです。一生続けることはできないんですけど、高校を卒業したり大学に入ってスケートを辞めてしまう人とかもいるじゃないですか。でも辞めなければ、いつかきっと何かが起こると思うんです。だから、ずっと辞めずに続けていくことです」

――誰に勝ちたいですか?
「誰に勝つというよりも、誰にも負けないくらい頑張ります

――スピードスケートは好きですか?
「あんまり(笑) でも朝ごはんを普通に食べるじゃないですか。夜は寝るじゃないですか。それと同じようなものかな。やらないとつまらないです


スピードスケートを自分の日常そのものだと言い切る、稲川くるみ選手。

力まず弛まず、ずっとリンクの上で滑り続けて、人知れず幾つもの苦労を乗り越えてきた彼女らしい自然体で、いつか清々しい頂点に立ってほしいですね。






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